
ナフサ供給増に合意 資源大国マレーシアへの期待
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
マレーシアは多民族国家で日本から約7時間
日本とマレーシアの首脳会談で、マレーシアのアンワル首相が日本に対し、LNG(液化天然ガス)やナフサなどを最大限供給する考えを示しました。
中東情勢が不安定になる中で、日本にとって中東以外から資源を安定的に確保できることは大きな意味があります。
番組では、資源大国としてのマレーシアに注目し、日本との関係や、マレーシアがなぜ重要な資源供給国になっているのかが解説されました。
マレーシアは、日本から直行便でおよそ7時間の場所にあり、人口は約3420万人、面積は日本よりやや小さい国です。
多民族国家として知られ、マレー系の人々が多い一方で、中華系やインド系の人々も暮らしています。
そのため、街にはイスラム教の礼拝堂であるモスクだけでなく、ヒンドゥー教や中華系の寺院も多く見られます。
宗教や文化が混ざり合い、多様性のある国として発展してきました。
離れた2つの地域がマレーシアになった理由
地図で見ると、マレーシアは少し特徴的な形をしています。
マレー半島側と、ボルネオ島の北側に分かれており、2つの地域が離れて存在しています。
この地理的な成り立ちには、植民地時代の歴史が深く関係しています。
かつて東南アジアの多くの地域は、欧米列強の植民地でした。
マレー半島やシンガポール、ボルネオ島北部は、もともとイギリス領でした。
1957年に、まずマレー半島側の「マラヤ連邦」が独立、その6年後 マラヤ連邦と統合する形でボルネオ島北部とシンガポールが加わる形で、マレーシアが誕生しましたが、その後シンガポールは分離独立します。
なぜ離れたボルネオ島北部まで統合したのかについて、マレーシア情勢に詳しい専門家は、民族構成が関係していたと解説。
マラヤ連邦にはマレー系住民が多く、シンガポールには中華系住民が多く暮らしていました。
マラヤ連邦側には、中華系住民が増えることでマレー系が少数派になるのではないかという危機感がありました。
そこで、同じイギリス領だったボルネオ島北部にも声をかけ、ボルネオ島側もマラヤ連邦に加わることで経済発展が期待できると考え、統合につながったといいます。
ボルネオ島北部は結果的に資源の宝庫だった
当初、ボルネオ島北部は人口や民族バランスの面で重要視されていましたが、ふたを開けてみると、この地域にはガス田や油田が多く存在していました。
結果的に、マレーシアにとって大きな「宝の山」になったのです。
建国当初、マレーシアはエネルギー産業をそれほど重視していませんでした。
しかし、1970年代のオイルショックをきっかけに、国策として資源開発に力を入れるようになります。
その後、高い精製技術を身につけ資源国として発展していきました。
現在、日本のLNG輸入元として、マレーシアは重要な存在です。
日本が輸入するLNGの輸入先は第2位で約15%をマレーシアに頼っていて、エネルギーを安定して確保するうえで、日本にとって欠かせない相手国のひとつになっています。
ナフサ供給国としての期待も高まる
マレーシアは、プラスチックや化学製品などの原料になる重要な資源であるナフサの供給国としても知られています。
ただし、去年の日本のマレーシアからのナフサ輸入量は0.3%にとどまっています。
その理由は、中東諸国からの方が安く、安定的に輸入できていたためです。
しかし、今は中東情勢が不安定になっており、調達先を分散する必要性が高まっています。
マレーシアはナフサの精製技術が高く、輸出余力もあるとされています。
今回の首脳会談で、マレーシアが日本に最大限供給する方針を示したことは、日本の資源確保にとって大きな前進といえます。
資源大国マレーシアへの期待
マレーシアは、多民族国家として発展してきただけでなく、LNGやナフサを供給できる資源大国でもあります。
特にボルネオ島北部のガス田や油田は、マレーシアの発展を支えてきました。
日本にとって、マレーシアはLNGの重要な輸入元であり、今後はマレーシアのアンワル首相されています。
中東情勢が不安定な今、資源の供給先を広げることは、日本の経済や暮らしを守るうえでも重要です。
今回の高市総理とマレーシアのアンワル首相との首脳会談は、日本とマレーシアの関係をさらに強める大きな一歩になりそうです。
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