「芥川賞」が欲しかった太宰治、やったことは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
今日もテーマは「芥川龍之介」です。
芥川龍之介の死後、菊池寛が芥川を偲んで創設したのが「芥川賞」です。
菊池寛は、芥川のことを純文学の天才だと称していました。
そんな菊地が、純文学の新人に贈る賞として創設したのが「芥川賞」です。
賞品は、懐中時計と賞金500円でした。
500円というのは、当時節約すれば1年ほど食べていける額だったとも言われています。
「芥川賞」を、誰よりも熱望したと言われているのが太宰治です。
そんな太宰治が「芥川賞」を欲しくてやったことは何かという問題です。
「芥川賞」が欲しかった太宰治、やったことは?
青 -審査員に手紙で懇願
赤 -ペンネームの変更
緑 -デーモン閣下が絵を売る
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ことば検定 答え
青 -審査員に手紙で懇願
ことば検定 解説
きょうの解説
太宰治と「芥川賞」
第1回の「芥川賞」で、太宰治の作品は候補にあがったのですが、残念ながら落選してしまいました。
ただ、大好きな芥川の名前が付いた賞で、次こそはという熱意は冷めませんでした。
何しろ、当時かなり切羽詰まった状態にあったようです。
太宰は、麻薬性鎮静剤の中毒にかかってきて、かなりお金に困っていたようです。
大学の授業料を払わなかったために除籍になってしまい、さらには新聞社の就職試験を受けたのですが、これも失敗。
太宰治が見せた熱意
そこで行動したのは、審査員の1人で作家の佐藤春夫に手紙を出しました。
「第2回の芥川賞は私にくださいまするよう伏して懇願申し上げます」
「私を見殺しにしないでください」
そんな文面を巻紙4mにわたって訴えました。
ただ、当時の審査員には、まだ世に出ていない新人を発掘したいという思いが強かったようで、結局 太宰治が芥川賞をとることはなかったのです。
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