褒めるときに使う「結構」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
今週は「SDGs」がテーマです。
「SDGs」4番目の目標は「質の高い教育をみんなに」という目標です。
世界には、小学校に通えていない子どもが12人に1人の割合 でいるそうです(2018年ユニセフの調査より)。
2030年までに全ての子どもが学校に通って、質の高い教育を受けられる環境を整えるという目標が掲げられています。
そして同時に、子どもの学力を伸ばす効果的な教育を考えることも重要です。
例えば、褒めて伸ばすことも一つです。
今日は、褒める時に使う「結構」という言葉の由来は何かという問題です。
褒めるときに使う「結構」の由来は?
青 -建物の構造
赤 -人と人の縁
緑 -急上昇にご用心
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ことば検定 答え
青 -建物の構造
ことば検定 解説
きょうの解説
時代によって意味が様々に変化してきた「結構」
「結構な成績をおさめた」といった場合、どんな成績だったと思いますか?
良い成績を意味しますよね。
では、こちらはどうでしょうか。
「法皇の御結構こそ 遺恨の次第なれ」「平家物語」(鎌倉時代)
この「結構」は、"悪い企て"という意味で、悪い意味です。
このように「結構」は、時代によって意味が様々に変化してきた言葉です。
「結構」の元々の意味は
では、さらにさかのぼって平安時代だったらどうだったか?
「結構堂舎、造立仏像」
堂舎というのは、仏像などの建物のことです。
建物を「結構」して仏像を作るという意味です。
そうすると「結構」の元々の意味は「建物の構造」です。
「結構」とは、元々中国語で「建物の構造」を指す言葉でした。
それが、日本語で"ものを作り出すこと"に変化しました。
さらに、しっかり作り上げたものは、"見事"で"立派"になりますよね。
そこから、現在のような褒める意味が生まれたのです。
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