江戸時代の「入れ歯」師、元の職業は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
Contents
ことば検定 問題
きょう1月19日は、「いいくち」の語呂合わせで「いいくちの日」です。
口の健康に関して「8020運動」という、80歳まで20本の歯を維持しようというものがあります。
だいたい20本以上自分の歯があれば、硬いものでも満足に噛むことができるそうです。
もし歯を失っても「入れ歯」という選択肢もあります。
実は、日本では江戸時代に「入れ歯」を専門に作る「入れ歯師」がいたほど古くから利用されてきたそうです。
この入れ歯師は、もともと別の仕事をしていた人が多かったのです。
そこで今日は、この元の職業は何かという問題です。
江戸時代の「入れ歯」師、元の職業は?
青 -刀鍛冶
赤 -仏師
緑 -生は無理だけど
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ことば検定 答え
赤 -仏師
ことば検定 解説
きょうの解説
日本最古の総入れ歯
日本で現存する最古の、16世紀中頃の室町末期のものです。
木で作られた総入れ歯は、歯の堅さとしてはちょうどよかったのかもしれません。
これは、和歌山の尼が使っていたといわれています。
当時、まだ西洋にもない世界最先端の技術だったようです。
「入れ歯」仏像作りの技術が生きた
そして、江戸時代には入れ歯を使っていたのが、健康オタクで有名で長生きした徳川家康です。
長生きだった家康も、晩年は総入れ歯だったと言われています。
江戸時代の入れ歯は、本物の人の歯を使って、ポイントとなるのは土台の方です。
くしなどによく使われるツゲの木で出来ています。
ツゲの木は堅くて抗菌作用もあって、入れ歯の台としてうってつけだったようです。
ツゲの木を彫刻していれば作っていたわけですから、その別の職業は仏師です。
細かい作業が必要な入れ歯作りに、仏像作りの技術が生きたということらしいです。
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