「暁」元々はどういう時間帯のこと?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
7月13日は、明治19年に東経135度の子午線を日本の標準時の基準とする法律が公布された日です。
東経135度が通る町には、様々な標識やモニュメントがありますが、中でも有名なのが、兵庫県明石市の天文科学館です。
東経135度の線上に建てられ、標準時を示す時計塔もあります。
標準時がないと、例えば北海道と九州で時差が生まれてしまいます。
時間にとって、大切な日と言えるでしょう。
そこで今日は、時間に関係する言葉から、「暁」とは、元々どういう時間帯を指すかという問題です。
きょうの問題
「暁」元々はどういう時間帯のこと?
青 -夜明け前のまだ暗いとき
赤 -東の空わずかに明るくなる頃
緑 -マラソン大会一緒に走ろうね
「ことば検定プラス」の解答を速報しています |
きょうの答え
青 -夜明け前のまだ暗いとき
【本日の 緑 のボケは?】
「あかつき」ではなく「あ!勝つ気」というボケでした
きょうの解説
【「暁」元々はどういう時間帯のこと?】
「暁」百人一首にも登場
こちらは、百人一首にもある歌です。
有明のつれなくみえし別れより 暁ばかりうきものはなし壬生忠岑 「古今和歌集」 |
この有明は、朝方まで残っている下弦の月のことです。
冷ややかに見えた明け方の月のように、あなたにつれなくされたあの別れ以来、
夜明け前ほどつらく思えるものはありませんという意味です。
「暁」もともと夜明け前を指す言葉
「暁」とはもともと、有明の月がまだ見えるような夜明け前を指す言葉なのです、
実は、元々は夜を三つに分けて、宵、夜中、暁と呼んでいました。
ですから、本来「暁」はまだ夜なのです。
ということで、正解は「夜明け前のまだ暗いとき」です。
「東の空がわずかに明るくなる頃」を指す言葉は「東雲」、さらに、夜が明けて空が明るくなると「曙」です。
「暁」は、それらと混同されて徐々に現在のような使われ方になったとみられます。
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