車載用 "リチウムイオン電池" シェアトップは?
「ニュース検定」 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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車載用"リチウムイオン電池"シェアトップは?
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【ニュース検定】池上彰さんの解説
特集"気候変動"に挑む③
池上解説【新型EV電池】
中国の企業が3年連続シェアトップ
昨日お伝えしたように、世界各国は、ガソリン車の新車販売禁止に向けて動いています。
ガソリン車にとって代わるのは、もちろん電気自動車です。
電気自動車や、水素で走る燃料電池車などが、次世代のクルマとして期待されています。
特に、電気自動車の普及で、最も重要なのが蓄電池です。
現在、主流となっている車載用、つまり車に乗せるリチウムイオン電池では、中国のメーカーが3年連続でシェアトップになっています。
中国政府の後押しもあって、2011年に創業したばかりの中国企業が世界一です。
日本政府は、電気自動車の普及を目指していますが、普及すればするほど、中国の電池メーカーに依存する構図になりかねないのです。
リチウムイオン電池を超える全固体電池
こうした状況を打開するため、日本は官民一体となって新型電池の開発を急いでいます。
それが、リチウムイオン電池を超える"全固体電池"です。
この電池は、さらなる小型化や、大容量化も可能で、高速充電もしやすいのが特徴です。
自動車なら1回の充電で、東京から福岡まで、1000kmの運転も可能になるといいます。
"全固体電池"と呼ばれる新型電池は、現在主流となっている、リチウムイオン電池の電解液の代わりに固体の電解質を使います。
このため、発火などのリスクも低くなり、安全性を高められます。
トヨタ自動車は、パナソニックと共同で開発会社を立ち上げ、2020年代前半の実用化を目指しています。
このため、発火などのリスクも低くなり、安全性を高められます。
トヨタ自動車は、パナソニックと共同で開発会社を立ち上げ、2020年代前半の実用化を目指しています。
全固体電池
一度の充電で1000km走行可能に
固体電解質で発火リスクが下がり安全性も高い
固体電解質で発火リスクが下がり安全性も高い
実は、この新型電池では、日本勢がリードしています。
すぐそこまで来ている電気自動車の時代に向けて、官民挙げて日本の戦略が問われているのです。
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