「工場(こうじょう)」読み方が定着した有力説は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
昨日3月28日は、明治44年に工場法が公布された日です。
工場で働く人の1日の最長労働時間を12時間とし、休憩・休日の基準なども決められていました。
休日の基準を2回以上とし、しかもこれは15歳未満あるいは女子に限って適用されていました。
工場法に代わって、労働基準法が制定されたのは昭和22年のことです。
工場という漢字は「こうじょう」以外に「こうば」とも読みます。
どちらの読み方も辞書に載っていますが、今は「こうじょう」と読むことの方が多いかもしれません。
そこで今日は「工場(こうじょう)」という読み方が定着した理由として、有力なものはどれかという問題です。
「工場(こうじょう)」読み方が定着した有力説は?
青 -教科書で採用
赤 -商業施設と混同
緑 -気持ちが欲しい
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ことば検定 答え
赤 -商業施設と混同
ことば検定 解説
きょうの解説
「工場」という漢字は、日本に工場が出来てくる明治時代に「こうば」と呼ばせるのは、明治28年の樋口一葉の「にごりえ」にあります。
ただ、「こうじょう」の方も、明治19年に例があります。
ですから、明治時代も「こうじょう」「こうば」両方の読み方をしていたようです。
ただ、同じ明治時代でもこの漢字を「こうば」としか読まない例もありました。
それが「勧工場」という三文字で「かんこうば」と読みました。
一文字目の漢字の訓読み「勧(すす)める」というのは、"奨励する"という意味があります。
「勧工場(かんこうば)」は、工業を振興する場所という意味で名付けられました。
1つの建物にさまざま商店が入って、明治時代のショッピングモールともいえる施設でした。
この「勧工場(かんこうば)」との混同を避けるために、物を作るファクトリーの意味で使うときは「工場(こうじょう)」という読むのが徐々に一般的になったのではないかと言われています。
前回の問題
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