落語の用語 「上下をつける」意味は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
今日も落語についてお話をします。
落語になくてはならないのが話のオチです。
そして、本題に入る前の話はマクラと言います。
頭の部分にすることから、こう呼ばれるようになったと言われています。
また舞台のことを高座と言いますが、元々は別の目的で使われた席のことでした。
仏教の僧侶などが説教するのに座る一段高い席のこと、これが転じて寄席の世界でも使われるようになったといわれています。
そして、他にも落語に関する用語は様々あるのですが、今日は「上下(かみしも)をつける」とはどんな意味かという問題です。
落語の用語「上下をつける」意味は?
青 -落語家の序列を決める
赤 -人物を演じ分ける
緑 -カリスマコーチに…
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ことば検定 答え
赤 -人物を演じ分ける
ことば検定 解説
きょうの解説
上下(かみしも)とは、上手と下手のこと
「上下(かみしも)をつける」の上下(かみしも)とは、上手と下手のことです。
上手と下手にはルールがあります。
身分が高い人がいるのは、客席から見て右の上手です。
そして、そうではない人が下手に来ます。
昔から、日本の舞台では家のセットを組むときには、必ず下手に玄関、そして上手に座敷の奥がくるようになっています。
落語もこの決まりに習っている
落語もこの決まりに習っていて、身分の高い人は上手にいるという設定で演じられています。
例えば、「こんちわー」、「なんだよ うるさいね」。
この二言だけで、2人の人物の位置関係とか力関係がわかるのです。
上手を向いて「こんちわー」と言っているなら、その人は玄関にいることが想像できます。
一方で、下手を向いて「誰だい?」と言ったのは、座敷に主人と言うことになります。
こうやって、顔を左右に振って人物を演じ分けることを、落語の世界では「上下をつける」とか、あるいは「上下を切る」ないしは「上下をふる」と言うそうです。
ですから、妻が下手を向いて話をしていたら、その家庭は「かかあ天下」ということが分かるというそ仕組みです。
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