長寿の祝い 「古稀」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは9月20日、きのうは「敬老の日」でした。
中国の老人に由来する言葉で、「ほくそ笑む」があります。
うまくいったことに満足して一人ひそかに笑うことを意味します。
うまくいったことに満足して一人ひそかに笑うことを意味します。
次に、「人間万事塞翁が馬」。
この言葉は、人生の幸不幸は予測できないことの例えで、この「塞翁」というのは老人の名前です。
塞翁は、良いことがあっても悪いことがあっても、一喜一憂せず、少し笑ったんだそうです。
そして、塞翁は北に住んでいたので"北の老人"の意味で、「北叟」とも呼ばれていました。
このことから、日本で鎌倉時代の終わりに生まれたのが「ほくそ笑む」という言葉だとされています。
では、名前がやはり中国に由来する長寿の祝いで、「古稀(70歳)」の名前の由来は何かというのが今日の問題です。
長寿の祝い 「古稀」の由来は?
青 -占い
赤 -漢詩
緑 -東の風
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ことば検定 答え
赤 -漢詩
ことば検定 解説
きょうの解説
漢字に由来が多い「長寿の祝い」
長寿の祝いの名前は、漢字に由来するものが多いです。
例えば、99歳の祝いは、「百」という字から「一」を取って「白寿」となります。
こういうふうに漢字の形に由来するものがある中で、実は「古稀」はそうではないのです。
「古稀」は杜甫の漢詩に由来
「古稀」というのは、"古来から稀(まれ)であること"という意味になります。
その由来は、中国を代表する詩人・杜甫の詩です。
「酒債尋常行処有 人生七十古来稀」
"飲み代のツケはあちこちにあるが構わない。どうせ70歳まで長生きすることは稀なのだ" という意味です。
"飲み代のツケはあちこちにあるが構わない。どうせ70歳まで長生きすることは稀なのだ" という意味です。
借金残す方はいいですけれど、踏み倒される方はたまったもんじゃないという詩です。
実は、杜甫は40代半ばを過ぎて、念願の役員職に就いたのですが、残念なことにすぐに左遷されてしまいました。
どうやら、これはその頃の詩で、実際に彼は59歳で亡くなったとされています。
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