「年の功」、「功」の元々の意味は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう9月19日は「敬老の日」で祝日です。
いわゆるハッピーマンデー制度によって、平成15年から9月の第3月曜になりました。
「亀の甲より年の功」という言葉があります。
"年長者の経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべきだ"という意味です。
"年長者の経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべきだ"という意味です。
では、その「年の功」の「功」とは何でしょうか?
今日は、その「功」の元々の意味は何かという問題です。
今日は、その「功」の元々の意味は何かという問題です。
「年の功」、「功」の元々の意味は?
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ことば検定 答え
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ことば検定 解説
きょうの解説
「年の功」の「功」
今日は、少し意地悪な問題です。
というのも、「年の功」の「功」は、本来は「年の劫」と書きます。
子のを「劫」という字を使った熟語で思い出すのが「未来永劫」です。
これは、"未来にわたる とても長い年月"という意味で、この先ずっとということです。
「劫」は仏教の言葉
実は、この「劫」は、そもそも仏教の言葉で、仏教を解く中で最も「長い時間」を表します。
どれくらい長い時間かと言うと、例えば、100年に一度 泉で水浴びをするために天女が地上に降りてくるとして、その時天女の羽衣で岩山がこすれることが繰り返されて、その摩擦で大きな岩山が、最後無くなってしまうまでにどれくらいの時間がかかるかという、とんでもなく長いその時間が「一劫」なのです。
そして、そもそも「鶴は千年 亀は万年」といって、亀は長生きの象徴とされてますよね。
その亀の甲羅の「甲」と、長い時間を表す「劫」とで一種のシャレ言葉として、「亀の甲より年の功」というようになりました。
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