「乗馬に由来」する言葉は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは9月14日、明後日16日は昭和29(1954)年9月16日に、JRA・日本中央競馬会が発足したことに由来する「競馬の日」です。
日本で初めて近代競馬が行われたのは、幕末です。
鎖国が解かれて設けられた、横浜の外国人居留地で外国人が主催して行われました。
鎖国が解かれて設けられた、横浜の外国人居留地で外国人が主催して行われました。
確認できる最も古い洋式競馬は、万延元年(1860年)に行われたものです。
ただし、もっと古くから日本には競馬(くらべうま)、駒競(こまくらべ)というものもあって、なんと日本書紀に679年に「馬の走り比べを行った」という記述が残っています
さらに、その後宮中行事としても行われてきました。
そういうことで、今日は「乗馬に由来」する言葉は次のうちどれかという問題です。
「乗馬に由来」する言葉は?
青 -鞍替え
赤 -拍車をかける
緑 -ポークジンジャー美味しい
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ことば検定 答え
赤 -拍車をかける
ことば検定 解説
きょうの解説
「鞍替え」の語源
「鞍替え」の「鞍」は馬に乗せるものです。
実は、この「鞍」はどうやら当て字のようなんです。
実は、この「鞍」はどうやら当て字のようなんです。
「鞍替え」は、元々江戸時代の遊女や芸者が他の店や土地に移ることを指して使われた言葉のようです。
「寝座替(ねぐらがえ)」の略、あるいは「廓替(くるわがえ)」が変化したものとされて、乗馬に由来する言葉ではありません。
少なくとも、馬の鞍を替えることを「鞍替え」といった例は文献には見当たらないようです。
「拍車をかける」の語源
一方、「拍車」は言葉として"勢い"というような意味で使いますが、実は乗馬用の靴のかかとに取り付ける金具のことです。
この「拍車」で、馬の横腹を刺激して、馬にスピードを上げさせました。
そこから、事の成り行きを一段と速めることを「拍車をかける」と言うようになりました。
もっとも、昔の日本人は靴を履いていませんから、「拍車」が入ってきたのは明治以降、「拍車をかける」も、20世紀以降に例の見られる表現です。
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