「松竹梅」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう8月4日は「土用の丑」、この夏2度目の「二の丑」です。
「うなぎ」に高級なイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、「うなぎ」が大人気の江戸時代には、かけそば1杯分ぐらいの値段で食べられる「うなぎ」もあったようです。
江戸時代後期の三都の風俗、事物を説明した「守貞漫稿」には、「うなぎ」の串を焼いてその場で売る風景が記されています。
さぞかし良い香りがしたんでしょうね。
さぞかし良い香りがしたんでしょうね。
もちろん、店舗もあり、高級店では今と同じで結構待たされたようです。
そんなとき、江戸っ子が言ったとされる洒落があるんです。
当時は「特上・上・並」ではなく、「松・竹・梅(まつたけうめ)」と言ったのですのですが、それが「待つだけうめぇ」という洒落でした。
そこで今日は、今出てきた「松竹梅」の由来は何かという問題です。
「松竹梅」の由来は?
青 -絵のテーマ
赤 -日本庭園
緑 -新曲いつ聴くと?
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ことば検定 答え
青 -絵のテーマ
ことば検定 解説
きょうの解説
江戸のすし屋が始めた「松竹梅」
「松竹梅」を品書きに使うのを始めたのは、江戸のすし屋だと言われています。
しかし、元々「松竹梅」に優劣はないんです。
では、なぜこの「松竹梅」の三つがセットだと思いますか?
「歳寒三友(さいかんさんゆう)」というこの言葉にあります。
「歳寒」は1年で寒い時期ですから"冬"です。
その"冬"の三つの友達、それがすなわち「松竹梅」であるのです。
松も竹も梅も、冬でも青々としていますし、梅は雪に耐えて春には他のものに先駆けて花を開きます。
「松竹梅」は絵のテーマだった
そこで、中国では古くからこの三つを精錬潔白の象徴として、絵の題材として人気だったそうです。
「松竹梅」は、本来は絵のテーマだったのです。
そこから日本では「松竹梅」はめでたいものとしてとらえられ、いつしかランク付けにも使われるようになったのです。
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