江戸後期に「流行ったメイク」は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
遣唐使の時代には、中国・唐の化粧が流行していました。
一般の町人にも化粧が広がったのは、江戸時代です。
そして、江戸後期には「美の専門書」が大ヒットしました。
そして、江戸後期には「美の専門書」が大ヒットしました。
この書には、「熱いお湯ではしわができるので洗顔はぬるま湯で」とか、「こすると肌理(きめ)が壊れる」など、今のスキンケアでも言うことです。
当時、科学も発達してないのによくわかりましたよね。
さらに、この時代それまでとは違ったメイクが一大ブームとなったようなんです。
そこで、江戸後期に流行ったメイクとは何でしょう?
きょうの問題
江戸後期に「流行ったメイク」は?
青 -緑の口紅
赤 -パッチリした目
緑 -湖に落ちた!
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
青 -緑の口紅
【本日の 緑 のボケは?】
「流行ったメイク」ではなく「はまったレイク」というボケでした
きょうの解説
【江戸後期に「流行ったメイク」は?】
江戸の町のファッションリーダー
江戸の町のファッションリーダーといえば、女性なら「太夫」や「花魁」といった身分の高い遊女たち、そして、男性は何といっても「歌舞伎役者」でした。
有名な「花魁」は美人画のモデルとなって、憧れの対象として真似されていたようです。
江戸後期に大流行した「緑の口紅」
ところで「紅」って赤色ですよね。
ところが当時、高級な「紅」があって、門外不出の技で作られ、現在も売られています(「笹紅」伊勢半本店)。
それは、緑色に見える玉虫色をしています。
古来、高貴な人たちに好まれています。
当時の高級な「紅」は、今の価値でいくと6万~7万円もしたそうです。
この高級な「紅」は緑に見えますが、水を含ませた筆に少し取ってみると、鮮やかな赤になるそうです。
さらにたっぷり重ね塗りすると、緑がかった玉虫色になります。
江戸時代後期の絵「今様美人拾二景てごわそうを見てみると、口紅が緑になっています。
これは遊女たちの、「私は高級な紅をたっぷり重ね塗りできるのよ」というアピールだったと考えられています。
実は、この「緑の口紅」が江戸後期に大流行したそうです。
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