「更衣」平安時代の衣替え以外の意味は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
10月は、衣替えの季節ですね。
「更衣」と書いて、「こうい」以外に、どう読むかご存知ですか?
実はこれ、こう書いても「ころもがえ」と読むんです。
実はこれ、こう書いても「ころもがえ」と読むんです。
この「更」という字は、例えば、記録更新なんて使いますよね。
ですから、意味としては"あらためる"っていう意味があります。
「更衣」をひっくり返して「衣更え」と書いても「ころもがえ」ですね。
実は、最初は「衣替え」を「更衣」と言っていました。
ところが後に、この言葉に別の意味ができてしまったのです。
ところが後に、この言葉に別の意味ができてしまったのです。
それで、区別するために「衣替え」という言葉を使うようになった。
では、その「更衣」の別の意味とは何でしょうか?
きょうの問題
「更衣」平安時代の衣替え以外の意味は?
青 -中国製の服の名前
赤 -宮中の役職名
緑 -黙ってオレに
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きょうの答え
赤 -宮中の役職名
【本日の 緑 のボケは?】
「こうい(更衣)」ではなく「ついてこうい(付いてこーい)」というボケでした
きょうの解説
【「更衣」平安時代の衣替え以外の意味は?】
「更衣(衣替え)」平安時代の宮中行事
そもそも、「更衣(衣替え)」は、平安時代に中国から入って、宮中行事として定着しました。
当時は、旧暦の4月1日と10月1日に着物を変えました。
ですから、「更衣」という言葉も中国から入ってきました。
「更衣」と聞いて、何か思い出すものはないですか。
「桐壺更衣」と聞けば、結構有名な方で、紫式部の源氏物語の主人公の光源氏のお母さんに当たる人です。
「桐壺更衣」と聞けば、結構有名な方で、紫式部の源氏物語の主人公の光源氏のお母さんに当たる人です。
源氏物語は、「いづれの御時にか 女御 更衣 あまたさぶらひ給ひける中に」とはじまります。
訳としては、「どの天皇の時代であっただろうか、女御や更衣が大勢お仕え申し上げていらっしゃった中に」となります。
訳としては、「どの天皇の時代であっただろうか、女御や更衣が大勢お仕え申し上げていらっしゃった中に」となります。
「更衣」は平安時代の宮中の役職名
この「女御」や「更衣」も、天皇から寵愛を受けた女性の呼び名です。
そして実は、「更衣」は元々は平安時代に宮中で、天皇の衣替えの御用を務める女官たちの役職名だったんです。
ただ、役職名が行事の「衣替え」と同じでは、ちょっとややこしいですよね。
それで、行事の名前を変えたようです。
それで、行事の名前を変えたようです。
ということで正解は「宮中の役職名」でした。
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