「白羽の矢が立つ」の由来は?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
3月19日、今年度もあと2週間を切りました。
日本で初めて、年度が設けられたのは、明治2年のこと。
いわゆる会計年度ですが、最初は10月スタート(明治2年10月)だったようです。
それが数年後には、1月(明治6年1月~)から、さらに7月(明治8年7月~)からとなり、ようやく明治19年に4月からに落ち着きました。
そして、新年度から異動で職場が変わるという人もいるでしょう。
中には、抜擢されて昇進を果たした人もいるかもしれません。
そこで、今回はこの言葉、多くの中から選ばれるという意味の「白羽の矢が立つ」とは、何に由来する言葉かという問題です。
ことば検定プラス 今日の問題
「白羽の矢が立つ」の由来は?
【選択枝】
■ 幸運の鳥
■ 人身御供
■ 中年ばかりが住む家
【ことば検定プラス】本日の解答
■ 人身御供
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【今日の■のボケは?】
「白羽の矢が立つ」ではなく、「白髪の館っす」だそうです。
【ことば検定プラス】林修先生の解説
【「白羽の矢が立つ」の由来は? 】
泉鏡花の戯曲に「白羽の矢が立つ」
大正2年に発表された、泉鏡花の戯曲には、以下のような文があります。
こりゃ、お百合、見苦しい何をざわつく。 唯今も、途中で言聞かせた通りじゃ。 汝に白羽の矢が立ったで、(以下略)
-泉鏡花「夜叉ヶ池」(大正2年)- |
これは、雨乞いの生贄に選ばれた女性に対する神官のセリフです。
人身御供を求める神が白羽の矢を立てた
古来、矢には神聖な力があると考えられてきました。
そこで古くは、人身御供を求める神が、その望む少女の家の屋根に、人知れず白羽の矢を立てると考えられていたんです。
そこから、この白羽の矢が立つという表現が生まれたのです。
ということで、正解は「人身御供」です。
ということで、正解は「人身御供」です。
ですから、本来は犠牲になる人を指す言葉でしたが、遅くとも昭和の初めには、良い意味でも使うようになったようです。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ ソメイヨシノの満開発表、全国"最早"記録を持つのは?
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□ 2020年のEUの最大の貿易相手国は?