手紙の最後に書く「草々」、元々の意味は? 【ことば検定プラス】

手紙の最後に書く「草々」、元々の意味は?
朝の情報番組「グッド!モーニング」-ことば検定プラス-

テレビ朝日系列で放送される朝の情報番組「グッド！モーニング」では、
「ことば検定プラス」「お天気検定」「ニュース検定」と3つの検定があって問題が出されます。
いずれも3者択一問題で、テレビのデーターボタン(dボタン)から簡単に参加できます。
正解、不正解でポイントを獲得することが出来て、貯めたポイント数に応じて、毎月のプレゼントに応募できます。
ここでは、林修先生が出題することば検定にスポットを当てて、検定の内容と結果について触れて行きます。

林修先生の「ことば検定プラス」

本日の解答は

■　忙しい

【今日の■のボケは?】
今日の■は、インターネット用語です。
笑い(warai)のローマ字の頭文字「w」を並べた様子が、草のように見えることから、インターネットでは"面白いこと"を、"草"や"草生える"と表現するようです。

本日の林修先生の解説

【手紙の最後に書く「草々」、元々の意味】

手紙では、始めと結びに書く挨拶のことを、頭語、結語といって、その組み合わせも決まっています。

 

-頭語と結語の例- 拝啓---敬具 謹啓---謹言 前略---草々

「拝啓」には「敬具」を、あらたまった手紙では「謹啓-謹言」を使います。

そして「草々」には「前略」です。
「前略」とは、"時候などの挨拶を省略します"という意味です。
ですから「早々」には、忙しくて簡単な手紙になったことをわびる気持ちが込められているのです。

 

「草々」は、実は「匆々」という書き方もあります。
「匆々」、この字の訓読みは「いそがしい」です。
ですから、「匆々」は"忙しいさま"、"慌ただしいさま"を表しています。

 

ちなみに女性専用の「かしこ」は、頭語との組み合わせが特に決まっていないので、便利に使える結語です。
これは、"畏れ多い(おそれおおい)"という意味の「畏し(かしこし)」が語源とされています。

 

前回の「ことば検定プラス」

厳密には、「ナッツではないもの」は?【ことば検定プラス】

2020.7.22

厳密には、「ナッツではないもの」は?　林修のことば検定プラス　ポイントは「木の実ではないもの」はどれか?です。カシューナッツはカシューという木に生り、マカダミアナッツは、マカダミアの木に生ります。ピーナッツは、落花生で土の中で実を生ります。...