
日本が関係重視「トリニダード・トバゴ」どんな国?
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
茂木外相
トリニダードトバゴを訪問
中南米・カリブ海地域を歴訪中の茂木外務大臣が、最後の訪問地としてトリニダードトバゴを訪れました。
ベネズエラ沖に浮かぶこの国は、トリニダード島とトバゴ島という2つの島からなり、南米大陸からわずか10㎞しか離れていません。
面積は千葉県とほぼ同じ、人口137万人という小さな国です。
美しい海や雄大な自然が広がる一方、市街地には高層ビルが林立し、かつてイギリスの植民地だった歴史を持つ宮殿のような国会議事堂も残っています。
また世界3大カーニバルの一つに数えられる派手で賑やかなカーニバルの開催地としても知られ、打楽器スチールパンの発祥の地でもあります。
アンモニア・メタノール輸出は
世界1位の資源大国
カリブ海地域の多くの国が観光業を主な産業としている中、トリニダードトバゴは世界有数のエネルギー輸出国という異色の存在です。
アンモニアとメタノールの輸出額はともに世界1位で、液化天然ガス(LNG)の輸出量もカリブ海地域最大を誇ります。
その豊富な資源に世界のエネルギー企業も熱視線を送っており、イギリスの石油大手BPが先日、トリニダードトバゴの大規模なガス田の権利を100%取得すると発表したばかりです。
日本とのエネルギー分野での関係は1970年代にまで遡ります。
日本企業がこの頃から進出して製鉄やダム建設を手がけ、1980年代以降は通信やエネルギー分野での関わりも深めてきました。
今回の外相会談でも天然ガスなどエネルギー分野での協力強化で一致しており、資源確保という観点から日本にとって重要なパートナーであることが改めて確認されました。
中国の影響力拡大に対抗
国連での連携も視野に
日本がこの小国を重視する理由はエネルギーだけではありません。ト
リニダードトバゴはカリブ海14カ国が加盟するカリブ共同体(カリコム)の創設メンバーかつ主要国です。
近年このカリブ海地域では中国が急速に影響力を拡大しており、日本としてもその動きを念頭に置いた外交が求められています。
日本大使館で専門調査員の経験を持つ大妻女子大学の伊藤みちる准教授によると、カリコムとの関係強化を通じて国際舞台での日本の存在感を高める狙いがあるということです。
さらにトリニダードトバゴは来年・再来年と国連安全保障理事会の非常任理事国を務める予定であり、国連での連携という観点からも重要なパートナーになり得ます。
小さな島国との地道な関係構築が、エネルギー安全保障と国際外交の両面で日本の利益につながるという戦略的な判断がこの訪問の背景にあります。
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