
「アイスマン」世界40カ国に展開
港町を支える氷のプロ集団
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
港町を支える「氷のプロ集団」
長崎県平戸市の港町を舞台に、食材の鮮度を支える驚きの製氷技術を手がけるプロ集団を取材しました。
300トンの氷が魚の鮮度を守る!知られざる製氷技術の世界
新鮮な魚を食卓に届けるために欠かせないもの——それが「氷」です。
長崎県平戸市の港町を舞台に、食材の鮮度を支える驚きの製氷技術を手がける「氷のプロ集団」を取材しました。
高さ20mの製氷タワー
24時間稼働する氷の工場
玄界灘に面する港町・平戸市の漁港のすぐ隣に、高さ約20メートルの巨大な建物があります。
これが製氷・貯蔵施設で、ここで作られた氷はパイプを通じて直接漁船に積み込むことができます。
開発・運営するのは福岡県の製氷機メーカー「アイスマン」。
施設内ではー15℃に冷却された水を流し、約30分で氷が完成します。
完成した氷はー7℃の巨大冷凍庫に貯蔵され、その量はなんと300トン。
一般的な小学校の25メートルプール1杯分に相当する量です。
ただし、これだけ大量の氷を保存するには課題がありました。
重さによって下の氷が固まってしまい、取り出しにくくなるという問題です。
そこでアイスマンが考えたのが、床にベルトコンベアを取り付けて氷を横に移動させながら粉砕する仕組み。
これにより24時間安定して大量の氷を漁船に供給できるようになりました。
現在この設備は全国250カ所の港などに設置されています。
食材に合わせて形を変える
薄くて軽い「フレークアイス」の秘密
アイスマンが手がけるのは、ただ水を凍らせた氷だけではありません。
食材ごとに最適な形に変えた氷を開発しています。
その一つが、普通の氷より薄くて軽い「フレークアイス」です。
ふんわりと食材に乗るため野菜などの傷みやすい食材の隙間にまで入り込み、ムラなく均一に冷やすことができます。
作り方も独特で、ー25℃に冷えた円い筒の表面に水を吹き付けて瞬間冷却することで、薄い板状の氷が生まれます。
海水で作るシャーベット状の氷
「スラリーアイス」が世界40カ国へ
さらに常識を覆す氷が「スラリーアイス」です。
舐めてみると「しょっぱい」、そう、これは海水から作られた氷です。
塩水はマイナスの温度でも完全には固まらないため、シャーベット状に仕上げることができます。
このシャーベット状の氷が魚を包み込むように密着して冷やすため、短時間で一気に鮮度を保つことが可能です。
また真水の氷とは違い、魚の水分が外に出にくいというメリットもあります。
この技術はいまや国境を越え、世界40カ国で使用されるまでに広がっています。
「氷に関することに関することはすべて解決したい」というアイスマンの思いは、世界の食卓の鮮度を守り続けています。
なお、このアイスマンの冷却技術はアイスキャンディにも応用されています。
「ミルクック」という練乳風味のアイスは、シャリシャリとした小さな氷が入った濃厚でさっぱりとした味わいが特徴で、九州では長年愛されるロングセラー商品。ネットでも購入できます。
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