
大手企業NECにAIだけの無人部署が誕生
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
NECが人間ゼロのAI専用部署を新設
NECが社員から部長、さらには役員まですべてをAIが担う部署を新設すると発表しました。
「コーポレートAI・ワークフォース部門」と名付けられたこの部署は、人事や法務などと同列の位置づけで、顧客が抱える課題の分析などを行います。
最大の特徴は人間が一人もいないことです。
AI部長が全体を統括し、AIマネージャーが業務管理と品質チェックを行い、AI社員が実務をこなします。
AI社員は25人、役員は6人という体制で、仕事の依頼や成果物の最終判断は人間が担いますが、部署内の業務はすべてAIが回します。
各AIにはその役割に応じた名前も付けられています。
AI部長は「全体統(ぜんたいおさむ)」さん、品質評価担当は「品定精(しなさだただし)」さん、議事録から案件を創出するのは「案出創(あんではじめ)」さんという具合で、これらの名前もAI自身が決めたというのも興味深い点です。
AI同士が連携
7日の作業を8時間に短縮
なぜ一つのAIに任せるのではなく、役職ごとに分けた組織を作るのでしょうか。
AIごとに異なる役割を持たせることで相互チェックが機能し、ミスを減らして品質向上を図るためです。
これまでのAI活用は単体のAIに指示を与えるものでしたが、NECモデルではAI組織全体に指示を与え、それぞれの役割のAIが連携してタスクを遂行していくという新しいアプローチです。
NECの試験運用では役員会議で使う経営分析資料の作成をAIに任せました。
資料作成担当の「勘定実(かんじょうみのる)」さんが作業を進め、マネージャー役の「研鑽磨(けんさんみがく)」さんがアドバイスしながら2つのAIがやり取りして完成させました。
その結果、人間とAIが協力して通常7日かかっていた作業がわずか8時間に短縮されたということです。
AIマネージャーが適切に指示と管理を行ったことでここまでの効率化が実現しました。
人間の雇用は守りつつ
新事業をAIに任せる発想
AI専用部署の登場で「人間の仕事がなくなるのでは」という懸念も当然出てきます。
しかし企業のAI導入に詳しい専門家は「そうはならない」と指摘しています。
NECのモデルは既存の業務をAIに置き換えるものではなく、新しく立ち上げる業務そのものをAIに任せるという発想です。
肝入りの新プロジェクトが発足した時に、AIだけの新部署をそのまま立ち上げることができるため、人員を解雇することなく企業が新たな分野にチャレンジできるというメリットがあります。
人間はこれまで通りの雇用を維持しながら、新しい領域の開拓にリソースを集中させることができるというわけです。
AI組織が人間の組織と並走する時代が、いよいよ現実になってきました。
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