
世界で人気の抹茶 中国模倣品の対策強化
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
世界的な抹茶ブームの裏で広がる
模倣品問題
農林水産省が日本茶をGI(地理的表示)保護制度に登録したと発表しました。
GI保護制度とは、地域と結びついた産品の知的財産を守るための仕組みで、今回の登録によってEUやイギリスで日本産品が偽物や模倣品から保護されることになります。
鈴木農林水産大臣は「他国産との差別化と模倣品対策の強化が図られる」としています。
背景にあるのは、世界的な抹茶ブームによる輸出の急拡大です。
日本茶の輸出量・輸出額はともに2019年以降、過去最高を更新し続けています。
静岡・京都宇治・鹿児島などが主な抹茶の産地として知られており、中でも「宇治抹茶」は最高峰のブランドとして格別の地位を誇っています。
「宇治抹茶」を名乗る
中国産品が世界に拡散
問題となっているのが、中国産でありながら「宇治抹茶」を名乗る製品が世界市場に出回っていることです。
中国の通販サイトを見ると「宇治抹茶パウダー・純粋な日本産」と堂々と表記された商品が販売されており、原産地を確認すると「中国本土」と記されています。
さらに上海には「宇治抹茶」という社名の企業まで存在し、「京都宇治から設備と技術を導入している」と正当性を主張しながら販売を続けているといいます。
そもそも本物の宇治抹茶とは、京都・奈良・滋賀・三重の茶葉を京都の業者が宇治地域に伝わる製法で加工し、臼で引いて粉末状にしたものです。
商標登録された地域ブランドであり、似て非なる製品が氾濫していることはブランドの信頼性を大きく損なう問題です。
中国の抹茶生産は急拡大
GI登録でどこまで守れるか
中国国内では抹茶ブームを追い風に生産量が急拡大しており、貴州省の銅仁市が「世界抹茶の都」を自称するほどです。
その生産量はわずか4年で6倍に膨らみ、今年は5000トンを超える見込みといいます。
日本の抹茶生産量が昨年約6200トンであることを考えると、その規模がいかに大きいかがわかります。
そして浙江省からの抹茶輸出額も今年1〜3月だけで33億6000万円と、前年同期比で7倍以上に跳ね上がっています。
国際商標権に詳しい専門家によると、GI保護制度は国内法であくまでも取り締まりは日本国内が原則ですが、イギリスやEUとは保護リストを共有しているため、日本ブランドを名乗る中国産品の取り締まりも対象となり、結果として販売が難しくなる可能性があるということです。
また、世界的に自国ブランドを守る意識が高まっている流れの中で、模倣品ビジネスは今後淘汰される傾向にあるとも指摘しています。
本物の日本の抹茶ブランドを守るためにも、今後は世界への正確な情報発信がますます重要になってきます。
| 日本では埼玉、千葉、神奈川以外の44都道府県から170の産品をGI登録しています。 日本でGI登録されている産品はどれでしょうか? これが今朝の「けさ知っておきたいNEWS検定」です。 |
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