寄席の「真打」、由来で有力なのは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
今日は6月5日、6月最初の月曜日で「寄席の日」です。
落語家には階級制度があって。江戸落語だと、まずは「前座見習い」として師匠のかばん持ちなどを務めるところから始めます。
そして、「前座」になると高座に上がれるようになります。
その上の階級は、「二ツ目」です。
前座の次、二番目に高座へ上がる事が由来と言われています。
さらに昇進すると「真打」となります。
落語家や講談師など寄席における最高位の階級ですが、今回はこの寄席の「真打」の由来で有力なのはどれかという問題です。
寄席の「真打」、由来で有力なのは?
青 -日本刀
赤 -ろうそく
緑 -新しいアタシ
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ことば検定 答え
赤 -ろうそく
ことば検定 解説
きょうの解説
落語の最高位を表す「真打」は、辞書に二通りの漢字が載っています。
主に使われるのは「真打」です。
では、なぜ「真打」と呼ばれるようになったのか?
由来はいろいろあるのですが、「真(まこと)」と言う字には、"本物"という意味がありますから、本物が出演する、つまり打つから、こうと呼ばれたという説もあります。
ただ、落語芸術協会が有力視しているのは、江戸時代に寄席の高座で「真打」が行った動作に由来するという説です。
「真打」になると、トリを務める権利が与えられますが、江戸時代の寄席では、そんなトリの出演者が最後に、照明に置かれたろうそくを切って消すことを「芯打ち」と言ったそうです。
そして、後に「芯」の漢字が縁起の良い「真」になって、意味を寄席で最高位の階級を指すようになったと言われています。
話をしながら、ちょうど良いタイミングでろうそくの芯を切るというのは非常に難しく、これが満足にできるようになれば、一人前の芸人であるという意味合いもあったようです。
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