江戸時代「きゅうりの人気」きっかけは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
8月31日が「野菜の日」だったということで、今週は野菜の話をしています。
ところで、皆さんは「きゅうり」はお好きですか?
「きゅうり」の漢字はいくつかありますが、代表的なのは「胡瓜」です。
「きゅうり」は、ウリ科ですから「瓜」という字が入るのはわかります。
ただ「胡」は、「胡麻(ごま)」「胡椒(こしょう)」「胡桃(くるみ)」といった言葉にも入っています。
実はこれは、古代中国での西の異民族の呼び名「胡」のことで、「きゅうり」も他のものも西からシルクロードを経由して伝わったため、この字が使われていると言われています。
日本には、奈良から平安時代に伝わったとされますが、人気が出たのは江戸時代の後半だと言われています。
そこで今日は、江戸後半の「きゅうりの人気」のきっかけは何かという問題です。
江戸時代「きゅうりの人気」きっかけは?
青 -初物ブーム
赤 -将軍のお気に入り
緑 -野球部守るべき道徳
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ことば検定 答え
青 -初物ブーム
ことば検定 解説
きょうの解説
きゅうり「黄瓜」とも書く
実は、「きゅうり」は江戸時代前半まではあまり人気がなかったようで、儒学者で本草学者の貝原益軒は、「きゅうり」のことを「これ瓜類の下品なり 味よからず」と言っています。
結構、ひどい評価ですよね。
そして「きゅうり」の漢字は、実は「黄瓜」と書くこともできます。
これは、緑色の「きゅうり」はまだ完全に熟していないのです。
完全に熟すと、黄色になります。
そして、かつてはどうやらその完熟きゅうりを食べていたので、「黄瓜」と呼んでいたようです。
ただし、当時の黄色いきゅうりは苦かったとも言われています。
要するに、まずかったのかもしれません。
それが、人気がなかった原因の一つとみられています。
江戸時代の初物ブーム
今回の正解の「江戸時代の初物ブーム」ですが、江戸時代は初物を食べると寿命が延びると言われて、初カツオや初ナスに高い値が付くなど、いわゆる初物は大人気でした。
そんな中、「きゅうり」は瓜の中で実がなるのが早かったため、初物として珍重され、さらに品種改良によって味もどんどん良くなっていったということです。
そんな中、「きゅうり」は瓜の中で実がなるのが早かったため、初物として珍重され、さらに品種改良によって味もどんどん良くなっていったということです。
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