「怖い」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きのう6月27日は、1850年に作家・小泉八雲の生まれた日でした。
小泉八雲の代表作といえば「怪談」です。
小泉八雲はギリシャ生まれのイギリス人ですが、元々日本に興味があった彼はアメリカの出版社の通信員として来日しました。
そして、すっかり日本が気に入って、6年後に帰化して、最初は島根県の松江で中学校の英語の先生をしていました。
そして、セツさんと結婚しました。
そのセツさんが語る日本の民話や伝説に、独自の解釈を加えて文学作品として仕上げたのが「怪談」です。
この「怪談」は、ただ怖いだけではありませんから、一度読んでみるといいですよ。
というわけで、きょうは今出てきた「怖い」という言葉の元々の意味は何かという問題です。
「怖い」の由来は?
青 -辺りが暗い
赤 -勢いが強く激しい
緑 -大人は禁止
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ことば検定 答え
赤 -勢いが強く激しい
ことば検定 解説
きょうの解説
「怖い」の語源は古語の「こはし」
「怖い」の元となるのは、古語の「こはし」。
その「こはし」に、"恐ろしい"という意味が生まれたのは室町時代だと言われています。
その「こはし」に、"恐ろしい"という意味が生まれたのは室町時代だと言われています。
それ以前の意味のヒントは、「こはし」の漢字となる「強し」にあります。
もち米を蒸したものを「おこわ」と言いますよ。
あれは「強飯(こはめし)」が変化した言葉です。
「おこわ」と普通のご飯を比べると、ちょっとかたいですよね。
これは平安時代に見られる意味で、他にも「強情な」とか、「(坂などが)険しい」といった意味でも「強し(こはし)」は使われていました。
「強し(こはし)」元々の意味は
しかし元々の意味は、奈良時代までさかのぼります。
この「強し(こはし)」は、"勢いが強く激しい"というのが元々の意味で、そこから「勢いが強く激しい」ものに対したときの感情である「恐ろしい」という意味が生まれたのです。
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