「役不足」本来の意味は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きのう5月18日は「ことばの日」でした。
「名前負け」という言葉について、例えば、高校野球で伝統校と対戦する監督が「名前負けしないように頑張ります」と言った場合、これは正しい使い方でしょうか?
実は、この使い方は間違いです。
というのも、「名前負け」の「名前」とは自分の名前のことで、本来「名前負け」は自分の立派な名前に対し、中身が追いついてないことに使います。
ですから、例えば、大名跡を継いだ噺家さんが「名前負けしないように精進いたします」と言えば。これは正しい使い方です。
では「役不足」の正しい意味についてわかりますか?
きょうの問題
「役不足」本来の意味は?
青 -力量に対し役目重い
赤 -力量に対し役目軽い
緑 -すぐに日本語へ
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きょうの答え
赤 -力量に対し役目軽い
【本日の 緑 のボケは?】
「役不足」ではなく「訳す即」というボケでした
きょうの解説
【「役不足」本来の意味は?】
文化庁の調査では、このような結果が出ました。
世論調査では、「力量に対し役目が重い」を選んだ人が51.0%と過半数を超え、ほぼ全ての世代で、「力量に対し役目が軽い」を上回りました。
「力量に対して役目が重い」のは、すなわち力が足りないのですから「力不足」となります。
「役不足」は、逆に役目の方が足りないのです。
「力量に対して役目が軽い」ときに使う言葉です。
ですから、「役不足」というのは、基本的には自分には使いにくい言葉で、 使わない方がいいかなという表現です。
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