「油」と「脂」の違いは?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
8月23日は「油の日」です。
平安時代、貞観元年のこの日、油の神様として広く知られる離宮八幡宮が、九州から京へ遷宮したことに由来します。
この神社は、平安時代に"えごま油"の生産を始め、長らく油の専売権を持っていました。
健康のために油の摂りすぎは禁物ですが、"えごま油"などに含まれる必須脂肪酸は、人の体の中では作ることができませんから、食事で摂る必要がありますよね。
そして油というと、この二つの漢字「油」「脂」がよく使われます。
しかし皆さん、この二つの違い、おわかりになりますか。
きょうはそれが問題です。
なお、きょうは広辞苑に載っている説明を正解とします。
なお、きょうは広辞苑に載っている説明を正解とします。
きょうの問題
「油」と「脂」の違いは?
青 -常温で液体か固体か
赤 -植物性か動物性か
緑 -油を熱し過ぎると
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きょうの答え
青 -常温で液体か固体か
【本日の 緑 のボケは?】
「あぶら(油」ではなく「あぶなっ!(危なっ)」というボケでした
きょうの解説
【「油」と「脂」の違いは?】
中国で液体は「油」個体は「脂」という字
この漢字「脂」は、牛脂やラードのイメージでしょうか?
部首も"にくづき"ですし、いかにも動物性という感じですから、今日は赤の選択肢「植物性か動物性か」を選んだ人がいるかもしれないですね。
確かにこの「脂」という字は、本来動物の体内の「あぶら」を表します。
確かにこの「脂」という字は、本来動物の体内の「あぶら」を表します。
しかし例えば、鯨から取った油は、鯨油(げいゆ)といって、液体のものが多く、こちらの字「油」を使います。
実は、もともと中国では、液体の「あぶら」には、この"さんずい"の「油」を使い、主に動物から取った個体の「あぶら」には「脂」という字を使っていました。
それが、そのまま日本に入ってきたんですね。
常温で液体のもの「油」固体のもの「脂」
ですから、植物性でも、カカオバターのように常温で固体のものは、"カカオ脂"と読んで、「脂」という字を使うのです。
ということで、正解は「常温で液体か固体か」です。
広辞苑にも「あぶら」の説明で、「常温で液体のものを「油」、固体のものを「脂」とすると載っています。
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