
"書店減少"時代 生き残り
書店と図書館 脱ライバルへ
【きょう注目NEWS】
グッド!モーニング「きょう注目NEWS」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
書店と図書館 脱ライバルへ
全国的に書店の数が減り続ける中、かつてライバル関係だった書店と図書館が手を組む動きが広がっています。
書店数が1万店を下回る
生き残りをかけた新たな動き
本離れとデジタル化の影響で、全国の書店数は年々減少しています。
2020年度には12,300店舗あった書店が、この5年で1万店を下回りました。
街の人に話を聞くと「読むとしてもスマホで読むし、そもそもあまり読まない」という声がある一方、「本屋さんがなくなるのはちょっと嫌だな」という声も聞かれます。
厳しい経営環境が続く中、書店では生き残りをかけた新たな取り組みが始まっています。
かつてのライバル
書店と図書館が手を組む
東京・町田市にある久美堂では、図書館の本の受け取りと返却ができる独自のサービスを始めました。
対象となるのは市内8つの図書館などで借りられる本や雑誌です。
利用者は図書館のホームページから本を予約し、準備が整ったら連絡を受けてこの書店で受け取ることができます。
返却も店内のカウンターか入口の専用ポストに入れるだけと手軽です。
利用者からは「利便性が上がっていいことだと思います」と好評の声が聞かれました。
かつて書店と図書館は「客を取り合うライバル関係」とも言われていました。
図書館がベストセラーを大量に購入してそれを貸し出すことで書店の売り上げが落ちるという批判も上がった時期がありました。
しかし「競争関係のままでは読者が増えていかない」という考えから、協力関係へとシフトする動きが広がっています。
気になるのは、図書館との連携によって書店の売り上げが落ちないかという点です。
実際には学習参考書などを中心に売り上げが増加しており、図書館で借りた本をきっかけに購入につながるケースも増えているといいます。
図書館が書店を支える
地域で本を循環させる取り組みも
一方、図書館が書店を支える動きも広がっています。
福島県白河市の図書館では、図書館が購入する本を地元の書店から仕入れているほか、利用者が欲しい本の注文を受け付け、地元書店につなぐ取り組みを行っています。
「地元の書店を使うことが大切。予算を地元に落として、書店が本を納入してくれる。すべてが地元で回っていく形にしたい」と担当者は話します。
図書館としても「本との出会いの場を提供できること、そして手元に置きたいと思った本が書店につながることがメリット」と語ります。
かつてライバルとされた書店と図書館が手を組むことで、本と読者の新しいつながりが生まれています。
図書館で本と出会い、書店で手に取る。この循環が地域の本文化を守る新しいかたちとして、全国に広がっていきそうです。
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