「弾丸列車計画」東京とどこをつなぐ構想? 【ニュース検定】
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「弾丸列車計画」東京とどこをつなぐ構想?
「グッド!モーニング」 ニュース検定 -池上彰-

 

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池上彰 ニュース検定

 

ニュース検定 今日の問題

「弾丸列車計画」東京とどこをつなぐ構想?

 

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池上彰さんの解説

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1964五輪の"効果"④【弾丸列車計画】

1964東京五輪前に完成 東海道新幹線


来年の東京オリンピックは7月23日に開幕しますが、前回1964年の東京オリンピックは開幕日は10月10日でした。
今年から"スポーツの日"に変わりましたが、"体育の日"として覚えていますよね。
この日に向けてホテルが次々と建てられたり、首都高が出来たりしましたが、日本の大動脈もこの時完成しました。
東海道新幹線です。
開業は10月1日。
東京オリンピック開幕のわずか9日前という、ギリギリのタイミングでした。
新幹線の生みの親は、国鉄の総裁を務めた十河信二です。
新幹線計画を強力に推し進めました。

夢の超特急と言われた東海道新幹線は、高速で東京-大阪間を結びます。
しかし、当時は自動車と航空機が急ピッチで広まっていて、「鉄道は時代遅れだ」という声が多数派でした。
新幹線より、道路整備にお金を使った方がいいというのです。
国会でも、「新幹線は採算が合わない」と厳しく批判されました。
しかし、十河はひるみません。
国会で「赤字どころか、実は相当儲かります」と言い切りました。
新幹線が、"日本の経済発展のために不可欠だ"という信念があったのです。

新幹線計画の背景に「弾丸列車計画」

なぜ、そこまで新幹線にこだわったのかというと、実は戦前から、最高時速200キロの「弾丸列車計画」があったんです。
東京から大阪、そして下関を通って、さらに海底トンネルで中国大陸まで繋げようという壮大な構想でした。
十河はこの「弾丸列車計画」の一部を生かして、新幹線を作ろうと考えたのです。
新幹線自体は、旧日本軍から戻ってきた最高レベルの技術者たちによって完成しましたが、建設費は予算を大幅に上回りました
結局十河は、その責任を取って、東海道新幹線が開通する前の年に辞任しました。
十河は、職をかけて新幹線建設を実現させたのです。

 

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