ニクソン大統領は訪中後、中国の将来を何と例えた?
「グッド!モーニング」 ニュース検定 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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ニクソン大統領は訪中後、中国の将来を何と例えた?
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池上彰さんの解説
今日のキーワード
激化する米中新冷戦①【ポンペオ演説の衝撃】
アメリカの対中政策は敵対レベルへ
トランプ政権は中国に対して、たびたび強硬な政策をとってきました。
その対中政策をさらに強め、敵対的とも言えるようなレベルに上げたのが、今年(2020年)7月のポンペオ国務長官の演説でした。
ポンペオ国務長官の演説より -2020年7月米カリフォルニア州-
中国は国内では、独裁的な支配を強め 海外では、より攻撃的に自由主義への敵意をむき出しにしている自由主義世界では、中国のような独裁体制に勝たなければならない |
ポンペオ国務長官は、さらに厳しい言葉を重ねます。
かつての、天安門事件や香港に対する中国の支配を例に挙げながら、こう述べました。
今行動しなければ、中国は自由をむしばみ、我々の子どもは中国のなすがままになる |
つまり、このままではアメリカも"中国の支配下に置かれてしまう"という危機感を強調したのです。
ニクソンが中国をフランケンシュタインに
ちなみに、この演説を行った場所にも重要な意味があります。
米中国交正常化に向けて、初めて中国を訪問したニクソン大統領の記念図書館が選ばれたのです。
1972年に訪中しました。
朝鮮戦争以降、20年以上にわたって敵対関係にあった対中政策を大きく転換したのです。
ニクソン大統領(任期1969年-74年)
朝鮮戦争以降、敵対関係にあった対中政策を大きく転換
ただ、そのニクソンも将来の中国に対する懸念を抱いていたといいます
ポンペオ国務長官の演説より -2020年7月米カリフォルニア州-
ニクソン大統領はかつて 中国を世界に引き入れたことで フランケンシュタインを作ってしまったかもしれないと心配していると言っていた |
ポンペオ国務長官は、このニクソン大統領の発言を、とても先見の明があったとしています。
中国を、最後は制御できなくなって暴走する怪物フランケンシュタインに例えたのです。
そしてポンペオ国務長官は、その要因を作った組織を名指しで攻撃しました。
明日は、その組織についてお伝えします。
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