「菊池寛」出版社に殴り込んだ理由は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
*解答予想が出ていない場合は、再読み込みを繰り返してください。
ことば検定 問題
きょう12月26日は、明治21年に作家の菊池寛が生まれた日です。
菊池寛の代表的な作品は、「恩讐の彼方に」「父帰る」、さらに「真珠夫人」です。
「真珠夫人」は、映画やドラマにもなりました。
菊池寛は出版社の社長でもあり、大正12年に雑誌「文藝春秋」を創刊しました。
そんな菊池寛ですが、豪快な一面もあって、ある出版社に殴り込んだことがあったのです。
今日はその発端は何だったかという問題です。
「菊池寛」出版社に殴り込んだ理由は?
青 -原稿料の不払い
赤 -自身がモデルの小説
緑 -麻雀 鳴きが効果的
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ことば検定 答え
赤 -自身がモデルの小説
<今日の緑のボケ>
「きくちかん」ではなく「効くチーカン」
ことば検定 解説
きょうの解説
菊池寛が出版社に殴り込んだのは、昭和5年のことでした。
すでに文壇の大御所と呼ばれるほど大物になっていたときに、そんなことをしたのです。
当時、銀座のカフェーがお気に入りでよく顔を出していたそうです。
カフェーとは、女給と呼ばれる女性が客をもてなし、お酒も楽しめる店でした。
今だと、ホステスさんがいるクラブのようなものだったと言っていいでしょう。
事件の発端は、「女給」という小説が載った雑誌「婦人公論」です。
シングルマザーで女給として働く女性が主人公で、彼女を必要に口説くモテない男が出てきます。
雑誌の広告で、この男を「肥って実業家のやうな文壇の大御所」と表現していたのです。
明らかに「菊池寛」がモデルだと分かるような、そういう書き方をしてしまったのです。
そして、これを知った菊池寛は殴り込む前に、まずは作家らしく抗議文をしたためてそれを送ったのです。
ところが、これに対する雑誌側の対応が、また彼の怒りに火をつけてしまいました。
その抗議文に違うタイトルをつけ、持ち込み原稿として雑誌に掲載したのです。
そこまでやられると、ついにキレて彼は殴り込みに行ってしまいました。
殴られた編集者と菊池寛、双方が訴訟を起こすという事態になりましたが、「女給」を書いた作者の仲介で告訴が取り下げられ、事件への注目が集まったことで小説の「女給」は大ヒットしたそうです。
前回の問題
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