「絵空事」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
きょう10月2日は、日付を"じゅつ"と読んで「美術を楽しむ日」です。
「美術」は絵画・彫刻・建築などを指して、「芸術」はそれらに加えて音楽・演劇・詩歌といった文芸なども含まれます。
ただ明治の中頃までは、音楽や文芸のこともまとめて「美術」と言って、その頃の「芸術」は学問を指すのが一般的でした。
ですから、美術や芸術は時代によって意味することが変わってきています。
そして今日は「美術を楽しむ日」ですから、「絵」が含まれる言葉から「絵空事」という言葉の由来は何かという問題です。
「絵空事」の由来は?
青 -絵には画家の作意
赤 -空に描く故事
緑 -芭蕉、弟子もだよ
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ことば検定 答え
青 -絵には画家の作意
ことば検定 解説
きょうの解説
「絵空事」とは、物事に虚偽や誇張が多いことを指します。
「絵に描いた餅」といった意味で使います。
「絵空事」の「空」は空耳の空と同じで、実体のないものを意味します。
「空」は広く実体として把握しづらいことから、「実」の反対である「虚」の意味になりました。
こう見てくると、「絵空事」という言葉は、マイナスのイメージになります。
ただ、この言葉が初めに使われたときは、絵に対してプラスに働くという意味で使われています。
ー「古今著聞集」より
ありのままの寸法に書きて候はば 見所なきものに候ゆゑに 絵そらこととは申すことにい候
これは、自分の絵の小さなミスを指摘された人が反論するくだりで出てきます。
ありのままの寸法で描いたら見所がない、絵空事というが誇張してこそ迫力や面白さが伝わるんだと主張したのです。
このように、絵には作者の意図が加わり、実物とは異なっていることから、意味が転じて"大げさなこと""ありもしないこと"を指すようになりました。
前回の問題
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