「月夜の蟹」どんな意味?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう6月22日は「カニの日」です。
文豪・太宰治はカニ好きを自称しています。
この太宰治は出身地の津軽を訪れた紀行文にこう書いています。
私は蟹が好きなのである。 どうしてだか好きなのである。 蟹、蝦、しゃこ、 何の養分にもならないやうな 食べ物ばかり好きなのである。 |
このとき、太宰は友達の家に泊まって、友達の妻にカニをむいてもらいお酒を楽しんだようです。
今日は蟹にまつわる言葉で、「月夜の蟹」とはどんな意味かという問題です。
「月夜の蟹」どんな意味?
青 -中身がない
赤 -夜道を散歩
緑 -ラブレター
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ことば検定 答え
青 -中身がない
ことば検定 解説
きょうの解説
「月夜に提灯」「月夜に釜を抜かれる」
「月夜の蟹」という言葉は、江戸時代に使われるようになった言葉で、同じ頃「月夜に提灯」「月夜に釜を抜かれる」という慣用句もできました。
江戸時代の月夜は、街灯もなくてすごく明るいものでした。
明るい月よりは提灯は必要ないということで、「月夜に提灯」は無駄なことの例えです。
そして「月夜に釜を抜かれる」の抜かれるは盗まれるということです。
月夜で明るいのに釜を盗まれてしまう不用心なことを意味します。
「月夜の蟹」という言葉は
「月夜の蟹」ですが、江戸時代の人は月が明るい夜の蟹の行動を。どんな風に理解していたでしょうか?
明るいと敵に見つかりやすいので、エサを探すための動きを止めてしまうだろう。
うろうろ動き回ったりしないだろうというふうに、江戸時代の人は思いこんでいたようです。
となれば、エサを食べないので、蟹の身は痩せてきます。
そこから意味が転じて、中身が無く見かけ倒しということを指す言葉になりました。
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