平安時代「お茶漬け」を食べた理由は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう5月17日は「お茶漬けの日」です。
ごはんにお茶をかけて食べるお茶漬けは、いつ頃から食べられていたと思いますか?
室町時代よりも後と言われています。
ただ、当時はまだ赤黒いお茶しかなく、今のような緑色の煎茶が作られたのは、江戸時代の半ばになってからのことです。
お茶をご飯にかけて食べるようになるまでの時代は、水やお湯をかけて食べていました。
平安時代に書かれた「源氏物語」の「常夏」という話にも出てきていて、とても暑い日に水辺で涼みながらお酒や氷水と一緒に水飯を食べていたんだそうです。
当時のご飯は。強飯(こわいい)という硬くて粘り気がないもので、それに水やお湯をかけ柔らかくして食べたのが「お茶漬け」のルーツだとされています。
そしてこんな食べ方をしていた理由は他にもあるのですが、今日はそれが問題です。
平安時代「お茶漬け」を食べた理由は?
青 -ダイエット
赤 -歯みがきの代わり
緑 -旦那、後払いで
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ことば検定 答え
青 -ダイエット
ことば検定 解説
きょうの解説
「今昔物語集」に「お茶漬け」登場
平安時代に描かれた「今は昔・・・」で始まる説話集といえば「今昔物語集」です。
平安時代のさまざまな階層や立場の人の話をリアルに描写していて、当時の「お茶漬け」も登場します。
その名も「今昔物語集 三条中納言食水飯語」
「冬ハ湯漬、 夏ハ水漬ニテ 御飯ヲ可食キ也」と医師から指示を受け、さっそく目の前で食べてみせます。
ただその様子を見た医師は、「そんな食べ方ではダメだ」とあきれてしまいます。
何が駄目だったと思いますか?
それは食べ過ぎだったのです。
ダイエットのために「お茶漬け」
医師は太って苦しいという三条中納言のためにダイエットとしてこういう食べ方を勧めていたのですが、三条中納言はおかずも一緒に、しかも大量に食べていたのです。
そして、この話はこんな風にしめられています。
「此ノ中納言 弥ヨ太リテ、相撲人ノ様ニテゾ有ケル」
つまり、ますます太って相撲取りのようであったというのです。
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