"面舵いっぱい"の「面舵」 由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは5月12日、潮干狩りのトップシーズンを迎えています。
春から初夏にかけて、アサリは産卵を控え、身がふっくらとする旬を迎えます。
そして、この時期は昼間に潮が引くので、潮干狩りにぴったりです。
レジャーとして楽しみ始めたのは、江戸時代です。
当時の絵を見てみると、着物の裾をたくしあげ海に入る様子が楽しそうに描かれています。
海でのレジャーが楽しい季節になりましたが、きょう5月10日は「海上保安の日」です。
海上保安官の仕事といえば、海の平和を守る「海の警察官」とも呼ばれています。
関門海峡など狭い海域では、運用管制官がレーダーなどを使って、常に情報提供を行っているそうです。
そんな船の操作に使われる言葉「面舵いっぱい」の「面舵」の由来は何かという問題です。
"面舵いっぱい"の「面舵」 由来は?
青 -風向き
赤 -十二支
緑 -かちかち山の狸
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ことば検定 答え
赤 -十二支
ことば検定 解説
きょうの解説
舵を右に切ることを「面舵(おもかじ)」
船に乗っていて、もし正面から向かってくる船に気づいたら、右左どっちに舵を切ったらいいと思いますか?
海の上では、右側通行というルールがあるので、お互い右に舵を切れば、衝突を回避できます。
この舵を右に切ることを「面舵(おもかじ)」と言い、左に切ることを「取舵(とりかじ)」と言います。
「面」や「取」の漢字は当て字なので、由来は音(おん)にあります。
十二支で方角を表していた
では、その由来は何か?
兵庫県明石市を通る日本の時刻の標準時「子午線」は、北と南を結んだ線のことです。
かつては子どもの「子」と書いて北を、そして正午の「午」と書いて南を表していました。
子どもの「子」は「ね」と読み、正午の「午」は「うま」なのですが、十二支で方角を表していました。
「子(ね)」で始まって時計回りですから、東は「卯(う)」になります。
西は「酉(とり)」になります。
元々、右に舵を切ることを「うのかじ」と言っていたんですが、それが訛って「面舵」になったと考えられています。
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