「端午の節句」、男の子の成長を祝う理由は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは5月5日「こどもの日}です。
「こどもの日」と聞いて思い浮かべるのは「鯉のぼり」ですね。
熊本県の杖立温泉では、およそ3500匹の鯉のぼりが川の上を泳いでいます。
元々は、そんなに多くなかったものが、どんどん増えて今はここまで増えました。
鯉が由来になった言葉で、そこを突破すれば立身出世ができる関門と言えば「登竜門」です。
「竜門」とは、中国の郊外にある急流で、ここをさかのぼった鯉は竜になるという伝説に基づいています。
「端午の節句」として、兜や武者人形を飾る習慣があります。
では、どうして男の子の成長を祝う日になったのか、今日はそれが問題です。
「端午の節句」、男の子の成長を祝う理由は?
青 -子どもの相撲
赤 -菖蒲を飾る
緑 -月見の前に味見
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ことば検定 答え
赤 -菖蒲を飾る
ことば検定 解説
きょうの解説
5月の行事は、少女が主役だった
旧暦5月は今の6月ぐらいですが、この時期に行う大事な農作業といえば田植えです。
昔の日本には、5月の大事な田植えの前に、少女たちが穢(けが)れを祓うという習慣がありました。
ですから、元々5月の行事は、少女が主役だったのです。
「端午の節句」に深い関わりのある菖蒲
一方、中国では5月は病気にかかりやすい月だとされ、災いを祓うため「端午の節句」を行っていて、それが日本に伝わったのです。
そしてその際に、ある植物が穢れを祓うとして使われていて、今でも風習が残っています。
「端午の節句」に深い関わりのある植物といえば、菖蒲です。
菖蒲は、強い香りを放つために邪気を祓うとされました。
そして、この菖蒲に男の子のお祝いになった理由があります。
菖蒲と音が同じで、勇ましい意味の言葉が「勝負」、あるいは武道を重んじるという意味の「尚武」。
この言葉の音が、植物の菖蒲と通じることから、「端午の節句」は男の子の成長を祝う行事として定着したのです。
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