「あらまし」の本来の意味は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう4月6日は「新聞を読む日」です。
皆さんは毎日新聞を読む習慣はありますか?
今では、ネットやスマホでニュースを知ることもできるようにはなりました。
それでも新聞にしかないメリットといえば、誰が書いたかという責任が明確な場合が多いです。
新聞の1面を見れば、その日の中心となる記事があって、ページをめくりながら見出しを見ていくだけで、ある程度世の中で起きていることの全体像をつかむことができるのが、新聞の良さではないかと思います。
そんな新聞記事の冒頭の段落を「リード」と言いますが、この部分を読むと記事の「あらまし」がわかるのも新聞の魅力です。
今日はこの「あらまし」という言葉の本来の意味は何かという問題です。
「あらまし」の本来の意味は?
青 -将来の予想
赤 -語り部
緑 -こんなところに海
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ことば検定 答え
青 -将来の予想
ことば検定 解説
きょうの解説
「あらまし」という意味
今では「あらまし」という言葉は、「あらすじ」「概略」という意味で使います。
ただ、これは室町時代から使われた意味で、その前は違う意味で使われていました。
「徒然草」に登場する「あらまし」
鎌倉時代に書かれた随筆で「つれづれなるままに・・・」で始まる有名な作品と言えば「徒然草」です。
「徒然草」には、今でも納得する"あるある話"がたくさん載っています。
例えば、今日はこれをしようと思っていても、別の急用が出来てしまい、先にそちらを済ませなくてはならなくなったり、また待ち人は来ないが、頼んでいない人は来るというようなことが書かれています。
そして、この続きにはこんな風に書かれています。
「かねてのあらまし 観な違ひ行くかと思ふに おのづから 違はぬ事もあれば いよいよ物は定め難し」(徒然草)
つまり、前からのあらましが全て一致しないかといえば違わないこともあって、いよいよ物を定めるのは難かしいと言うのです。
この「あらまし」は "予測" という意味で使われています。
元々、将来についての予想や予定という意味で使われていたのですが、その後、将来のことは大まかにしかわからないということから "概略" という意味になったと考えられています。
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