「たれ」元々は何のこと?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
8月29日は「焼肉の日」でした。
日本で、現在の焼肉のスタイルが出来たルーツは、昭和21年 戦後のことです。
東京の明月館、大阪の食道園がルーツだと言われています
。
しかも、いわゆる「焼肉」という言葉が広まったのは、昭和40年代なんだそうです。
さらに、昭和43年に出たあるものによって、家庭に焼肉が浸透したと言われています。
それが、「エバラの焼肉のたれ」です。
家庭で焼肉というのが、高度経済成長の世の中にマッチしたようです。
ところで「たれ」とは、そもそも何のことか知ってますか。
というわけで、今日はそれが問題です。
「たれ」元々は何のこと?
青 -薬味
赤 -味噌
緑 -情感たっぷりに歌う
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ことば検定 答え
赤 -味噌
ことば検定 解説
きょうの解説
日本で最も古い実用的なレシピ本「料理物語」
江戸初期の「料理物語」は、材料や調理法が書かれた日本で最も古い実用的なレシピ本とも言われています。
中には、調味料の項目があって、その中に「なまだれだしの部」があります。
「だし」はわかりますよね。
では「なまだれ」とは何でしょうか?
では「なまだれ」とは何でしょうか?
「たれ」の語源は「垂れる」の「たれ」
この本には「なまだれは味噌一升に 水三升入れもみ立て、ふくろにて"たれ"候也」とあります。
このとき、垂れてくる味噌が「なまだれ」で、「たれ」の語源は「垂れる」の「たれ」なのです。
火を使わない「なまだれ」に対し、味噌に水を加え煮詰めてからこうしたもの「たれみそ」といって、これらが現在の「たれ」のルーツのようです。
さらに、江戸の中頃までは「なまだれ」にかつお節を加えて煮詰めた煮貫(にぬき)をめんつゆにして、蕎麦を食べていたそうです。
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