「宿場」に由来する言葉は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
8月10日は「宿の日」です。
今も営業している世界最古の宿は、日本にあります。
山梨県西山温泉の慶雲館は、世界最古の宿泊施設としてギネス認定されています。
山梨県西山温泉の慶雲館は、世界最古の宿泊施設としてギネス認定されています。
飛鳥時代の慶雲2(705)年に創業した温泉宿だそうです。
当時から、湯治の習慣があったんです。
当時から、湯治の習慣があったんです。
そして、江戸時代に街道が整備されると、街道沿いに宿泊場所として発達した集落「宿場」が生まれました。
そこで、今日はその「宿場」に由来する言葉はどれかという問題です。
「宿場」に由来する言葉は?
青 -出張
赤 -長丁場
緑 -酒場を開店
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ことば検定 答え
赤 -長丁場
ことば検定 解説
きょうの解説
「出張」とは
「出張」は、文字通り、"出ていって何かを張る"ことです。
それは、戦に関係がある"陣"です。
戦場で、別の場所に移動して"陣"を張ることを「出張り」と言いました。
「出張る」という言葉は今でも使えます。
「出張」は、「出張り」を音読みしたもので、後に"仕事に出向く"という意味で使われるようになりました。
「出張」は、「出張り」を音読みしたもので、後に"仕事に出向く"という意味で使われるようになりました。
ということは「宿場」は関係ありません。
「長丁場」とは
次に「長丁場」ですが、実は「丁場」は「町場」とも書きます。
どちらの「丁場」「町場」にしても、宿場と宿場の距離を表しています。
元々は、宿場間の距離が長いことを「長丁場」と言っていて、後に、長時間かかる仕事などに使われるようになったのです。
江戸時代の「東海道中膝栗毛」(十返舎一九)の序文には、「京大阪および芸州宮嶋までの長丁場をへて」とあります。
日本橋から広島の宮島まで、ざっと900キロ近くありますから、本当に「長丁場」ですよね。
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