「斎藤茂吉」が買い集めたものは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは8月5日、昨日4日は「土用の丑」でした。
多くの人が大好きな「うなぎ」ですが、実は文学者にも「うなぎ」好きは多いんです。
太宰治は、その当時、三鷹に行きつけの店 うなぎ「若松屋」があって、作品にも登場させてるのです。
編集者との打ち合わせに使ったり、原稿料を店に届けさせて、ツケを払ったりしていたそうです。
さらに、「うなぎ」好きで忘れてはならないのが、歌人の斎藤茂吉です。
ゆふぐれし 机のまへに ひとり居りて 鰻を食うは楽しかりけり-「ともしび」から- |
大好物の「うなぎ」を前に、ウキウキとした喜びがストレートに伝わってくる短歌です。
その斎藤茂吉は、「うなぎ」好きが高じて、あるものを買い集めました。
それは、何かという問題です。
「斎藤茂吉」が買い集めたものは?
青 -うなぎの絵
赤 -うなぎの缶詰
緑 -美味しいのが搗(つ)ける
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ことば検定 答え
赤 -うなぎの缶詰
ことば検定 解説
きょうの解説
大のうなぎ好きだった斎藤茂吉
斎藤茂吉は、昭和28(1953)年に70歳で亡くなるまで、日記をつけていたのですが、本当に「うなぎ」日記と言いたくなるぐらい「うなぎ」ばかり出てきます。
ー昭和4年1月27日の日記から
「夜食にうなぎの弁当を食う 甘い旨いものを食って太く短く生きようと思う」
ちなみに、斉藤茂吉はお医者さんです。
他にも、どうしても歌ができなくて困ったとき、そこで昼食に「うなぎ」を食べたら、一気に10首できたとか記しています。
うなぎの缶詰を買い集めた
ところが、そんな茂吉の「うなぎ」ライフに大ピンチが訪れました。
昭和10年代後半に、戦局の悪化で店がどんどん営業できなくなりました。
そこで、茂吉がどうしたか?
昭和18年7月21日の日記にはこのように書いています。
「午食(昼食)に 数年前買っておいた 鰻の缶詰を一つ開いて二度に食った」
店が閉まることを見越した茂吉は、「うなぎ」の缶詰を買い集めておいたのです。
その缶詰を、大事に大事に少しずつ食べたと日記には書かれています。
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