「時化(しけ)る」元々の意味は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
来週月曜日7月18日は「海の日」で祝日です。
「海の日」は、平成8(1996)年から祝日に制定されました。
当初は7月20日でした、平成15(2003)年から7月の第3月曜日となりました。
元々7月20日は「海の記念日」でした。
これは、明治9(1876)年7月20日に明治天皇が東北地方巡幸を終えて、明治丸という船で横浜港に帰られたことを記念して、昭和16(1941)年に制定されたものです。
明治丸は、船として初めて国の重要文化財にも指定されています。
そこで海に関する言葉で、「時化(しけ)る」の元々の意味は何かという問題です。
「時化(しけ)る」元々の意味は?
青 -空が曇る
赤 -風が強くなる
緑 -帰り道の小学生
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ことば検定 答え
青 -空が曇る
ことば検定 解説
きょうの解説
「時化(しけ)る」とは
「海が時化(しけ)る」とは、天気が荒れて波が立つような状態です。
そういう悪天候の場合、漁師さんたちの漁は出来なくなります。
当然、不漁で つまり不景気になることになります。
そこで「しける」には、"金回りが悪い"という意味もあって、"しけた生活"などとも使えます。
さらに、"しけた生活"を続けていると、心がすさんだり、あるいは元気がなくなったりという気持ちになります。
そこで "しょげる"や、"活気がなくなる"といった意味でも使います。
例えば、"しけた店"とか"しけた顔"と言ったりします。
「湿気(しけ)る」とは
そして、そんな「しける」と元が同じ言葉が、「湿気(しけ)る」。
食べ物が湿ってしまうことです。
食べ物が湿ってしまうことです。
そしてこちらの「時化(しけ)る」も、元々は空気の湿り具合から"空が曇る"ことを指す言葉でした。
その後、海が荒れることも指すようになり、様々な意味に広がりました。
そして、なぜ「時化」という字を使うのか理由はよくわかっていなくて、どうやら当て字のようです。
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