「言葉のあや」本来の意味は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
5月18日は、5(こ)10(と)8(ば)の語呂合わせで「ことばの日」です。
もし、私たちの世界に言葉がなかったらどうなるのでしょうか。
私たちは、言葉を使って考えて感情を表現しますから、そういったことが、根本的に不可能になってしまいます。
私たちは、言葉を使って考えて感情を表現しますから、そういったことが、根本的に不可能になってしまいます。
言葉には、現象や概念を実体化する力もあります。
例えば、素敵な人に出会ってその人を見るだけで、何かちょっとモヤモヤする場合、もし言葉を知らなければ、「あれ?なんか昨日食べ過ぎたから、これ胸焼けかな?」となる可能性もあります。
でも、当然「恋」という言葉を知っていますから、 モヤモヤした気分は単なる胸やけじゃない「そうか、これが恋なんだ」って言った瞬間に、「恋」なのです。
それが、先ほど言った抽象的なものというものが、言葉によって実体化されるということです。
そんなわけで今日は「言葉」がついた慣用句から「言葉のあや」の本来の意味はどれかという問題です。
きょうの問題
「言葉のあや」本来の意味は?
青 -巧みな言い方
赤 -不用意な発言
緑 -京都で飲み明かす
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きょうの答え
青 -巧みな言い方
【本日の 緑 のボケは?】
「言葉のあや」ではなく「古都バーの朝」というボケでした
きょうの解説
【「言葉のあや」本来の意味は?】
「言葉のあや」の「あや」の漢字は「綾」です。
この「綾」の元々は、 糸の交差する点が斜めになっている「綾織の布」です。
そこから、物のおもてに現れた様々な形や美しい模様を表すようになって、さらに江戸時代には、会話や文章に現れた言葉の技巧にも使われるようになったとみられています。
綾
物のおもてに現れた様々な形や美しい模様を表す
江戸時代には、会話や文章に現れた言葉の技巧にも使われた
江戸時代には、会話や文章に現れた言葉の技巧にも使われた
巧みな言い方は、比喩を使って微妙なニュアンスを表現したりしますから、聞き手によっては誤解を生むことがあります。
そんなときに、「いやいや、それは言葉のあやだよ」というのが、本来の使い方です。
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