香を楽しむこと。本来は「香りを〇〇」?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きょう4月18日は「お香の日」です。
まず、日本書紀に595年4月に淡路島に香木が漂着したと書かれていて、これが「お香」に関する日本最古の記録のようです。
それでまず4月と決まりました。
そして18日になったのは、「香」に関係があります。
「香」という字は「一十八日」が組み合わさって「香」になっているので、4月18日が「お香の日」になったとされています。
「香」という字は「一十八日」が組み合わさって「香」になっているので、4月18日が「お香の日」になったとされています。
今日は「香を楽しむこと」を本来の「香りを〇〇?」と言うかという問題です。
きょうの問題
香を楽しむこと。本来は「香りを〇〇」?
青 -味わう
赤 -見る
緑 -聞く
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
緑 -聞く
【本日の 緑 のボケは?】
今日はボケはありません
きょうの解説
【香を楽しむこと。本来は「香りを〇〇」?】
「香」と深い関係のある「仏教」
中国から6世紀に伝わった「香」と深い関係のあるものといえば「仏教」です。
今でも仏前に線香をあげますよね。
今でも仏前に線香をあげますよね。
仏教では「香をたく」ことで「不浄を払う」とされています。
ですから「香」も当然中国から入ってきました。
香を楽しむことは「香りを聞く」
三国志で有名な曹操の息子・曹丕(そうひ)の言葉です。
上風吹之 五里聞香 じょうふうこれにふき 五里香りをかぐ |
これは「香りの良い米」について述べたもので、「五里」とは実際の距離というよりも、遠くを表す比喩表現です。
「風が吹けば、その米の香りはとても遠くまで伝わる」という意味になります。
現在の「聞」の訓読みは「きく」ですが、この字は本来は後に「香」が来ると「かぐ」と読みます。
ですから、現在も「聞く」には「かぐ」という意味があり、それは広辞苑にも載っています。
今は「香りを聞く」というのが正しい表現で、香りを嗅ぎ分けることを「聞香(ぶんこう)」とも言います。
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