「よいお年を」本来の使い方は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きょうは12月28日、年の瀬ですね。
年末のことを「年の瀬」といいます。
「年の瀬」の「瀬」とは、「川の浅瀬」の「瀬」の意味です。
江戸時代は、日頃の支払いをツケにする習慣がありました。
「年の瀬」の「瀬」とは、「川の浅瀬」の「瀬」の意味です。
江戸時代は、日頃の支払いをツケにする習慣がありました。
年末には、その溜まったツケを清算しなければいけなかったのです。
借金取りに追われるときなどの、年末の慌ただしさを、浅瀬の速い流れに例えたのが「年の瀬」という言葉のようです。
ですから「年の瀬」は、年末の最後の時期に使うべき言葉です。
そして、年末のこの時期に交わされる「よいお年を」という挨拶があります。
この挨拶には正しい使い方がありますが、「よいお年を」の本来の使い方はどれかという問題です。
きょうの問題
「よいお年を」本来の使い方は?
青 -年末最後1週間のみ
赤 -大晦日には使わない
緑 -酒を飲んだ後仕事
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きょうの答え
赤 -大晦日には使わない
【本日の 緑 のボケは?】
「よいおとしを」ではなく「酔いをどぅしよ」というボケでした
きょうの解説
【「よいお年を」本来の使い方は?】
「よいお年をお迎えください」の由来
「よいお年を」という言葉は、後半が省略されてますよね。
きちんと言うと「よいお年をお迎えください」です。
この挨拶の由来は、いくつか説がありますが、ツケの清算に追われた江戸時代に、"全てのツケを清算して気持ちよく新年を迎えられますように"という意味で使い出したとも言われています。
「よいお年を」を使う正しいマナー
そこで現在も、"年末の行事を無事終わらせて、よい年を迎える準備を完了してください" と願いを込めた挨拶とされています。
ですから、使うのは「年の瀬」ですが、選択肢の1つ「最後の1週間のみ使う」という決まりはありません。
一方、大晦日はどうかというと、大晦日にはもう新年を迎える準備は終えてます。
となると、「よいお年を」という言葉は、大晦日には使わないというのが一つの正しいマナーと考えられています。
となると、「よいお年を」という言葉は、大晦日には使わないというのが一つの正しいマナーと考えられています。
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