
「掛川花鳥園」
クチバシで知る珍鳥たちの生態
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
クチバシで知る珍鳥たちの生態
大きい・薄い・派手、そして強すぎる。
鳥のシンドルの1つ「クチバシ」には、想像を超える進化の秘密が!?
個性が強すぎる「クチバシ」に迫ります。
知れば知るほど面白い!個性豊かな「クチバシ」を持つ鳥たちの世界。
静岡県の掛川花鳥園には、約100種600羽もの鳥たちが暮らしています。
今回は飼育員さんの案内のもと、個性豊かなくちばしを持つ鳥たちに注目。
その形や機能には、進化の歴史と生きるための知恵が詰まっていました。
動かないはずが動く!
人気者ハシビロコウの巨大くちばし
掛川花鳥園といえば、まず外せないのがハシビロコウの「ふたば」ちゃんです。
「動かないことで有名」なのに、よく動く姿が人気を集めています。
ハシビロコウは「クチバシが広いコウノトリ」というのが名前の由来ですが、実はコウノトリの仲間ではなく、最近の研究でペリカンに近い種だということが分かってきました。
クチバシの先端がかぎ爪型になっている点が、ペリカンとの共通点です。
ただし、クチバシの使い方はペリカンとは大きく異なります。
ペリカンが魚を水ごとすくって丸呑みするのに対し、ハシビロコウは先端を使って噛んで食べます。
野生では体長2メートル近くになる巨大な魚を好んで食べるため、硬い骨をくちばしで何度も砕いてから飲み込むのだそうです。
また、ふたばちゃんは飼育員の関係性もユニークで、「大好きなスタッフ」「どうでもいいスタッフ」「嫌いなスタッフ」の3種類に分けて認識しているそうです。
しゃもじ型のくちばしはセンサー!
絶滅危惧種クロツラヘラサギ
続いて紹介されたのが、しゃもじのような平たいクチバシが特徴的なクロツラヘラサギです。
東アジアの干潟に生息するこの鳥、名前に「サギ」とついていますが、実はトキの仲間。
昔の人が白くて美しい姿をサギと勘違いしたのではないかといわれています。
一見、食べ物を掴みにくそうに見えるこのクチバシですが、実は非常に合理的な作りになっています。
先端や縁に感覚神経が張り巡らされており、水の中で左右に素早く振るだけで魚の存在を感知できるセンサーの役割を果たしているのです。
しかも平たい形のおかげで水の抵抗がほぼなく、面積が広いため魚が触れやすいという優れた構造です。
クロツラヘラサギはかつて餌場となる干潟の減少により、世界で約300羽まで激減した絶滅危惧種。
現在は保護・保全活動が進み、約7000羽まで回復しているとのことです。
くちばしがラジエーター?
オニオオハシとギンガオサイチョウの驚きの機能
南アメリカ原産のオニオオハシは、体の3分の1を占める鮮やかなオレンジ色の大きなクチバシが目を引きます。
見た目はずっしり重そうですが、クチバシの実際の重さは10円玉5枚分ほどと非常に軽量です。
この大きなクチバシの役割は、なんと体温調節。
クチバシの裏側に無数の血管が通っており、熱くなった血液が外気に触れることで冷やされ、冷たい血液が体に戻るという、車のラジエーターのような仕組みになっています。
また、クチバシが大きすぎて自分の真正面が見えにくいため、食べ物を確認するときは頭を傾けて片目で確かめるという可愛らしい行動も見られます。
東アフリカ原産のギンガオサイチョウ「ラディ」くんも個性的です。
大きく見えるクチバシの上半分は「カスク」と呼ばれる別の器官で、鳴き声を遠くまで響かせるスピーカーの役割を担っています。
特にオスはカスクが大きく発達しており、メスへのアピールに使っているそうです。
カスクの下にあるクチバシ部分にも特徴があって、かまれるととても痛くて、園内の「かまれると痛いランキング」堂々の第1位です。
しかし殿堂入りがいて、掛川花鳥園の約600羽のその頂点に君臨するのが、南アフリカ熱帯雨林出身のベニコンゴウインコ「イリス」くん。
クチバシの破壊力は鳥類トップクラスで、瞬間的に100㎏を超える力が出るといわれています。
バードショーの直前にケージの扉をかじって開けられなくなるというハプニングを起こしたことも。
飼育スタッフがパワーで押さえ込んでなんとか扉を開け、無事ショーに出られたそうです。
かわいい姿、迫力ある動き、不思議な習性を知ることで、鳥たちを見る楽しさがさらに広がります。
鳥好きはもちろん、家族でのお出かけにもぴったりのスポットです。
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