【王様のブランチ】BOOK文芸書ランキング TOP10
-2021年11月22日~28日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、ブックファースト新宿店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
第1位 | 「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂冬馬 |
早川書房 |
アガサ・クリスティー賞受賞の話題作。
発売からおよそ2週間で5万5千部を突破しています。
物語の舞台は、第二次世界大戦中ドイツとソ連の争いが激化するさなか、モスクワ近くの農村がドイツ軍に襲われ、村人たちは皆殺しに。
そんな中、村唯一生き延びた少女・セラフィマは、復讐を果たすべく軍の狙撃兵になることを決意。
自分と同じように家族を失った女性たちとともに、過酷な訓練を重ね、戦地へと向かう。
極限状態の戦場を駆け抜けた先で、セラフィマが見た本当の敵とは?
第2位 | 「米澤屋書店」 米澤穂信 |
文藝春秋 |
先日「黒牢城」で、山田風太郎賞を受賞した話題のミステリー作家・米澤穂信さんの読書エッセイ。
巻末には、本作に出てくる全440冊の索引を収録。
名作家の頭の中をのぞき見できるエッセイです。
第3位 | 「パパララレレルル」 最果タヒ |
河出書房新社 |
最果さんが手がけた短編・中編など26本の小説を収録しています。
第4位 | 「暗約領域 新宿鮫Ⅺ」 大沢在昌 |
KAPPA NOVELS |
北新宿にある無許可の民泊で発生した射殺事件。
新宿署の刑事・鮫島が捜査に乗り出すが、事件の背後には公安や国際犯罪者らの欲望と陰謀が絡み合っていた。
射殺されていた男が抱えていた秘密とは?
第5位 | 「100万回死んだねこ 覚え間違いタイトル集」 福井県立図書館(編) |
講談社 |
SNSで話題。
「おい桐島、お前部活やめるのか?」という本を探しているのですが、それは「桐島、部活やめるってよ」ですね。
など、福井県立図書館のカウンターに利用者さんから寄せられたうろ覚えのタイトルを90冊分収録。
利用者さんの覚え違いにほっこり。
そして、わずかなヒントから正解を見つける司書さんの仕事ぶりに感心する一冊です。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
第6位 | 「チンギス紀 十二 不羈」 | 北方謙三 | 集英社 |
第7位 | 「神曲」 | 川村元気 | 新潮社 |
第8位 | 「怖ガラセ屋サン」 | 澤村伊智 | 幻冬舎 |
第9位 | 「一ノ瀬ユウナが浮いている」 | 乙一 | 集英社 |
第10位 | 「残照の頂 続・山女日記」 | 湊かなえ | 幻冬舎 |
今週の注目の一冊
「残照の頂 続・山女日記」湊かなえ
登山が趣味という湊さんの経験を生かした今作。
様々な思いを胸に秘めながら、日本各地の山を登る女性たちを描いています。
富山県と長野県にまたがる後立山連峰、五竜岳・鹿島槍ヶ岳に登ったのは、40代の会社員・麻実子と、喫茶店を経営している60代の綾子。
麻実子には、大学時代の忘れられない別れが。
そして、綾子には「私にはどうしても謝らなければならないことがあるのです」と、亡き夫への後悔を抱えていた。
山頂から見える景色は、これから行くべき道を教えてくれる。
未来に向かって歩み出す女性たちを描いた、4つの短編を収録しています。
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