
世紀の大工事再び 第2青函トンネル構想とは?
【けさ知っておきたいNEWS】
テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
北海道と本州を結ぶ現在の青函トンネルに加え、国交省内で新たに「第2青函トンネル」を建設する構想が浮上しています。
現在はまだ正式な事業化が決まったわけではありませんが、実現すれば北海道と本州の物流を大きく変える巨大プロジェクトになります。
第2青函トンネル構想とは?
日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)が提唱する案では、津軽海峡の下に全長約31㎞の新たな海底トンネルを建設します。
トンネルは2層構造で、上段に自動運転車専用道路、下段に鉄道貨物用の線路を設置する計画です。
自動運転機能を持たない大型トラックについては、自動運転するパレット台車に車両ごと載せて運ぶ仕組みも想定されています。
現在の青函トンネルとの違いは?
現在の青函トンネルは1988年に開業し、全長53.85㎞。
鉄道専用で、新幹線と貨物列車が同じ区間を走っています。
そのため安全確保の観点から、北海道新幹線は通常、青函トンネル内で時速160㎞に制限されています。
貨物列車が少ない特定の時間帯だけ、時速260㎞で運転しています。
第2青函トンネルに貨物列車を移せば、現在のトンネルを新幹線中心に使えるようになり、高速化にもつながると期待されています。
なぜ今、
第2青函トンネルが必要?
大きな理由の一つが物流です。
現在、大型トラックは青函トンネルを通れないため、北海道と本州を移動するにはフェリーを利用する必要があります。
第二青函トンネルが完成すれば、北海道と本州を道路で直接結べるようになり、輸送時間やコストの削減が期待されます。
JAPIC側の試算では、物流コストの削減や人の往来増加などによって年間878億円程度の経済効果が見込まれるとされています。
北海道産の農産物が
安くなる可能性も
物流費が下がれば、北海道から本州へ運ばれるジャガイモ、タマネギ、小麦などの農産物の輸送コストも抑えられます。
その結果、商品価格の安定や北海道産品の競争力向上につながる可能性があります。
さらに物流の効率化は、深刻化するトラックドライバー不足への対策としても期待されています。
最大の課題は1兆円規模の建設費
最大の問題は費用です。
JAPICが2020年に示した試算では事業費は約7200億円でしたが、近年は資材価格や人件費が上昇しており、現在では1兆円規模になるとの見方もあります。
公費を投入する場合には、費用に見合う効果があるのか、国民への説明も必要になります。
きょうのNEWS解説まとめ
第2青函トンネル構想は、自動運転道路と鉄道貨物線を一体化し、北海道と本州の物流を大きく効率化する計画です。
物流コスト削減、新幹線の高速化、災害時の代替ルート確保など多くのメリットが期待される一方、1兆円規模の建設費という大きな課題があります。
「世紀の大工事」と呼ばれた青函トンネルに続く巨大プロジェクトが本当に実現するのか、今後の具体的な検討が注目されます。
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