
「菱刈鉱山」累計産出量は276t
大量の金! 知られざる金鉱山
【GOOD!いちおし】
テレビ朝日グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
大量の金! 知られざる金鉱山
| 「276t」。 実はこの数字はこれまで日本のある鉱山で取れた金の量です。 金の産出量日本一を誇る菱刈鉱山を紹介します。 |
日本で唯一
商業規模で金を採掘する菱刈鉱山
今回の「GOOD!いちおし」では、金の産出量日本一を誇る鹿児島県伊佐市の「菱刈鉱山」が紹介されました。
金価格が高騰し、空前の金ブームともいわれる中、現在も商業規模で金を採掘している日本有数の鉱山です。
全国にはかつて数多くの金山がありましたが、その多くは資源の枯渇などで閉山・休山しています。
その中で今も本格的な採掘を続けているのが菱刈鉱山です。
1985年に金の生産を開始して以来、これまでに産出した金は約276トン。
400年以上の歴史を持つ佐渡金山を大きく上回る規模です。
世界トップクラスの金含有量
菱刈鉱山が特に注目される理由が、鉱石に含まれる金の多さです。
一般的な金鉱山では、鉱石1トンに含まれる金は数グラム程度とされます。
それに対して菱刈鉱山では、およそ20グラムという非常に高い含有量を誇ります。
今年2026年は、年間約3.5トンの金を産出する計画だそうです。
現在の金価格は1g=約2万3000円という高値ですが、価格が上がっているからといって、採掘量を一気に増やすことはしていません。
限りある資源を長く活用し、鉱山をできるだけ長期間操業することを大切にしています。
地下345mに広がる巨大な坑道
普段は一般公開されていない鉱山内部には、まるでアリの巣のように坑道が張り巡らされています。
最も深い場所は地下約345メートル、坑道の総延長はなんと約120㎞にも及びます。
車両で地下を15分ほど進むと、実際に金を採掘している現場に到着します。
岩壁を見ると、白い筋のような部分があり、これが金を含む「金鉱脈」です。
金鉱石というと金色に輝く石を想像しますが、実際には白い石英の中や周辺に非常に細かな金が含まれているため、肉眼では金色に見えないことも多いそうです。
火薬を使って金鉱石を掘り出す
金鉱脈を採掘する際は、まず岩盤に穴をあけ、その中に火薬を装填します。
作業員全員が坑内から安全な場所へ退出したことを確認して入口を施錠し、地上から発破のスイッチを操作します。
爆破によって崩れた岩石は重機で集められます。
一度に積み込まれる量は約12~13トンにもなります。
地上へ運び出した鉱石からは、機械だけでなく人の目も使って価値の低い石を取り除きます。
菱刈鉱山では、1日におよそ600トンもの鉱石を選別。
その後、愛媛県の工場へ運ばれ、金以外の不純物を取り除く工程を経て、高純度の金へと生まれ変わります。
地下でも進む自動化と遠隔操作
歴史ある菱刈鉱山ですが、採掘現場では最新技術も導入されています。
坑道内にはWi-Fi環境が整備され、一部の重機や設備は自動運転や遠隔操作が可能になっています。
人が危険な場所へ近づく必要を減らすことで、作業効率だけでなく、従業員の安全性向上にもつながっています。
現在、鉱山ではおよそ300人が働いており、昔ながらの採掘技術と最新のデジタル技術を組み合わせながら金の生産を続けています。
金を一気に掘らない理由
金価格が過去にないほど高騰しているなら、「今のうちにできるだけ多く掘った方がいい」と考えてしまいます。
しかし菱刈鉱山では、価格上昇に合わせて採掘ペースをむやみに上げることはしません。
その背景には、地域との深いつながりがあります。
鉱山の売り上げの一部は鉱産税として伊佐市へ納められ、市の重要な税収になっています。
鉱山が長く操業を続ければ、雇用や地域経済への貢献もそれだけ長く続きます。
一度に大量の金を掘り出せば、限りある鉱脈は早く枯渇してしまいます。
世界トップクラスの金鉱脈を持ちながら、目先の利益だけを追わず、できる限り長く資源を生かしていく。
菱刈鉱山では、地下深くに眠る金を大切に採掘しながら、地域とともに歩む鉱山経営が続けられていました。
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