
太宰治が考える「やさしい人」の表情は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。 *解答予想が出ていない場合は、再読み込みを繰り返してください。 |
ことば検定 問題
きょう6月13日は昭和23(1948)年、太宰治が愛人と心中し亡くなった日です。
お墓は東京の三鷹にあるのですが、三鷹に太宰は長年住んでいました。
それだけでなく、何度も作品に登場しています。
そして、この墓地も出てきます。
「ここの墓地は清潔で鴎外の文章の片影がある」(太宰治「花吹雪」より)
このお寺には、太宰が尊敬する森鴎外のお墓があるのです。
そして、小説はこう続きます。
「私の汚い骨も こんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら 死後の救いがあるかも知れないと ひそかに甘い空想した日も無いではなかったが」
小説なので主人公のことを書いているわけですが、これを太宰の願いだと考え、叶えてあげたようです。
今日はそんな太宰治が考える「やさしい人」の表情はどんなものかという問題です。
太宰治が考える「やさしい人」の表情は?
青 -はにかんでいる
赤 -表情が変わらない
緑 -後ろめたい示唆
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ことば検定 答え
青 -はにかんでいる
<今日の緑のボケ> 「やさしいひと」ではなく「やましいヒント」 |
ことば検定 解説
きょうの解説
今日の答えは、太宰治が「新潮」の編集顧問だった河盛好蔵さんへの手紙で書いたものです。
河盛さんが「文化」と書いて、それを「ハニカミ」とルビを振ったらということを話題にしていたようで、こう返答しています。
「文化と書いて それにハニカミとルビを振る事 大賛成 私は優という字を考へます」
太宰治としては「やさしい=ハニカミ」と考えていたようで、その理由はこんな風に述べられています。
この字をよく見ると 人偏に憂うると書いています。
人を憂える
ひとの寂しさわびしさ つらさに敏感なこと
これが優しさであり また人間として
いちばん優れている事じゃないかしら
そうして そんなやさしい人の表情はいつでも含羞(はにかみ)であります
私は含羞(はにかみ)でわれとわが身を食っています。
酒でも飲まなきゃ ものも言えません
この手紙の半年ほど後、太宰は東京に戻り河盛さんらと酒を飲む機会があったようです。
すると、またこの件を話題にして饒舌に語ったそうです。
前回の問題

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