「禍を転じて福となす」由来の話は?【ことば検定スマート】
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「禍を転じて福となす」由来の話は?
【ことば検定】今日の問題と答え

グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。

 

*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
*解答予想が出ていない場合は、再読み込みを繰り返してください。

 

 

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ことば検定 問題 

 

毎年2月に、岩手県奥州市で「蘇民祭」という祭りが行われてきました。
ふんどし姿の男たちが五穀豊穣を無病息災を願う祭りです。
関係者が高齢のために、残念ながら2024年が最後の祭りになってしまいました。

そんな蘇民祭が有名になったきっかけは、2008(平成20)年のポスターから始まった騒動です。
実は当時、このポスターを駅に貼ることを断られてしまったのです。
あえてそこを狙った訳では無いでしょうから、思わぬ効果がもたらされたことになります。

同じように、思わぬところから別の効果が生まれたものに「オンライン会議」や「テレワーク」の普及もあげていいと思います。
「禍を転じて福となす」という言葉がありますが、2020年のコロナという「禍」から、働き方改革という「福」に繋がったと判断する人もいます。

そこで今日は「禍を転じて福となす」という言葉の由来は何かという問題です。

 

「禍を転じて福となす」由来の話は?

   -同盟国を攻撃
   -悪評を吹聴
   -折角越すも衣盗られ

 

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ことば検定 答え

   -同盟国を攻撃

 

 

<今日の緑のボケ>
「わざわいをてんじてふくとなす」ではなく「わざわざ移転して服 盗難ッス」

 

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ことば検定  解説

きょうの解説

 

「禍を転じて福となす」という言葉の由来は、中国で7つの国(秦・楚・趙・魏・韓・燕・斉)が争った時代の話になります。
圧倒的に強かった国は秦です。
そんな秦が圧倒的に強い状況の中で、残りの国が生き残れる方法は同盟を結ぶことでした。
取りまとめたのは、蘇秦という弁論家です。
口先一つで6人の王を説得しました。

ただ、せっかくまとまったのに、斉が燕の領地を奪う事件を起こしたのです。
そのとき蘇秦は、斉を説得に行きました。
まずは、脅しをかけました。
実は、燕の王は秦の王の娘を妻にしていたので、秦と縁戚関係があったのです。
そこで蘇秦は、このままだと秦が攻め込んでくると脅した上で、こう説得しました。
「昔から禍を転じて福となすという言葉があります。奪った領地を返せば燕だけでなく秦も喜びますよ」と言ったのです。
この場合、斉にとっては自ら引き起こしたピンチなので禍なのかと思いますが、そこは弁論家ですから説得は成功し、同盟関係は維持されました。

 

 

 

前回の問題

-これまで出題されたことば検定-

 

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