「こなす」の語源は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
きょうは2月8日、明日2月9日は「2(ふ)9(く)」の語呂合わせで「副業の日」です。
今、日本で副業している人の割合は、調査によると1割弱だそうです。
社員の副業を認めている会社は、モチベーションが高まることや、離職率を抑えたりする効果も期待しているそうです。
ただ仕事を複数こなすというのは大変です。
というわけで、今日は今出てきた「こなす」の語源は何かという問題です。
「こなす」の語源は?
青 -慣れる
赤 -濃くなる
緑 -粉にする
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ことば検定 答え
緑 -粉にする
ことば検定 解説
きょうの解説
今日は、いつもの緑の選択肢のボケはなく「粉にする」が正解です。
「こなす」という言葉は、「使いこなす」とか「乗りこなす」など、思うままに扱うという意味で使われます。
「使いこなす」には熟達する必要があるところから、漢字は「熟(こな)す」と書きます。
もちろん「熟(じゅく)す」とも読みますが、これで「こなす」とも読みます。
では「熟れる」と書くと、「うれる」と読みますが、ただ「こなれる」とも読みます。
「こなれる」という読み書きは、漢字検定だと準1級以上で出題されるような難度だそうです。
そして「こなす」の元々の意味は、"物を砕いて細かくする" 、つまり粉にすること「粉に成す」が「こなす」になったとされています。
例えば、鎌倉時代だとこんな風に使っています。
「かうぞをこなして料紙すきけるとき」(古今著聞集)
「かうぞをこなして」は、"木を細かくして"という意味で、これは紙すきのためなのです。
他にも、"脱穀する"とか"土を耕してならす"という意味で使われています。
共通するのは、自然のものに人が手を加えて役に立つようにする場面で使っていることです。
そこから、仕事や課題に対してうまく進むように、人が手を加えて処理するという方向へ連想が生まれ意味が変化したとみられています。
前回の問題
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