BOOK文芸書ランキング TOP10
-2023年6月11日~17日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、ジュンク堂 池袋本店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「そっちにいかないで」 戸田真琴 |
太田出版 |
文筆家、映画監督などさまざまな分野で活躍する戸田真琴さん初の私小説。
2 | 「犬々ワーダーランド①」 まんきつ |
扶桑社 |
漫画家のまんきつさんが、愛犬たちとの日々を描いたコミックエッセイ。
登場するのは、かつて保護犬だった雑種のポテトと、ペットショップにいた黒柴の銀。
雑種のポテトはとても慎重で臆病なのに対し、黒柴の銀は大胆で怖いもの知らず。
正反対の性格の二匹と、ちょっと大変だけどとても楽しい日々が書かれています。
そこには、「やっぱりどこで買うかより、最後までどう飼うかが大切」だという思いが込められています。
3 | 「レーエンデ国物語」 多崎 礼 |
講談社 |
ザ・王道ファンタジー小説。
早くもプロモーションビデオが制作され話題に。
物語の主人公 貴族の娘ユリアは、最強の騎士である父ヘクトルと共に冒険の旅に出る。
向かったのは、呪われた地レーエンデ。
泡虫が空を舞う不思議な場所。
そこでユリアは寡黙な青年トリスタンと出会う。
すると2人は次第に認め合い、心を開いていく。
レーエンデを訪れたことで、ユリアの人生が動き出し、やがて大きな争乱に巻き込まれていくのだった。
4 | 「親切人間論」 水野しず |
講談社 |
イラストレーターでPOP思想家を名乗る水野しずさんの一冊。
本作は、「ダイエット」や「片付け」「マウント」など身近な問題をテーマに、誰とも違う視点でハッとする答えを提示。
まさに令和の哲学書とも言える一冊です。
5 | 「変な家」 雨穴 |
飛鳥新社 |
64万部を突破、来年 映画化も決定。
違和感のある間取りの謎に迫る不動産ミステリー。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「齋藤飛鳥写真集 ミュージアム」 | 齋藤飛鳥 三瓶康友(撮影) | 講談社 |
7 | 「なんやかんや日記 京都と猫と本のこと」 | 武田綾乃 | 小学館 |
8 | 「変な絵」 | 雨穴 | 双葉社 |
9 | 「桃を煮るひと」 | くどうれいん | ミシマ社 |
10 | 「ことばの白地図を歩く-翻訳と魔法のあいだ」 | 奈倉有里 | 創元社 |
今週の注目の一冊
「桃を煮るひと」くどうれいん
くどうれいんさん 5年ぶりとなる食がテーマのエッセイ。
著者のくどうさんは、エッセイだけでなく、小説で芥川賞の候補にもなったことも。
さらに、俳句や絵本も執筆するなど、幅広いジャンルで活躍する作家さんです。
今作では、ある夜も桃を煮ていたくどうさんを見て、お母様から「若い女が夜に桃を煮ていたら恋でしょうが」と言われた夏の思い出や、一人でご飯を食べることができないくどうさんが、旅先で「今夜の夕飯一緒にどうでしょうか?」と誘った相手が、なんと初対面の読者だったことなど。
あの日、あの時味わった食に関する41のエピソードが綴られています。
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